1. HOME
  2. ブログ
  3. 海外勤務って実際どうなの?その1

海外勤務って実際どうなの?その1

「海外に就職して英語を使って仕事をしたい」「海外でも仕事ができるグローバルな企業を対象に就活している」
みたいな話をよく聞きますが、実際海外勤務ってどうなんでしょうか。

今年はコロナウイルスの影響で海外へのモチベーションが下がっているかもしれませんが笑

実際に海外に約2年間勤務した僕が海外での仕事のリアルを二回に分けて話してみたいと思います。

まずどこに勤務したかというと「ミャンマー」という国です。


聞かれすぎてテンプレート化した会話たち

「ミャンマーってどこ?」
→インドの右です。

「ミャンマーって暑い?」
→暑いです。

「ミャンマーはやばない?」
→やばいです。

「今ベトナムにいるんだっけ?」
→ミャンマーです。

そう、日本には結構なじみの薄い国に住んでいました。
東南アジアの一国で、人工は約5000万人、面積は日本の1.8倍ぐらいです。
乾季と雨季という、全く雨が降らない時期と雨しか降らない時期の2種類があり、ずっと暑い常夏の国です。

みなさんのイメージ通り、経済はまだ成熟しておらず、「アジア最後のフロンティア」なんて呼ばれていたりします。

さて、そんなミャンマーですが、一体どんな生活を送っていたのかを紹介していきたいと思います。

●雰囲気

まずはミャンマーの空気感について紹介します。
来た頃からずっと感じるのは何とも言えないまったりとした雰囲気です。
これはアジア諸国の全般に言えるのと思いますが、その中でもまだ発展しているところが少ないミャンマーでは感じ方が強いのでは
ないかと思っています。

とにかく「スローライフ」。何となくオープンな気持ちになります。
忙しい仕事、停電、対人関係もろもろ、色んなことがあっても、”まあいいか”という感じです。

そんな感じなので、日本と比べてサービスや技術の雑さがあり、時間にルーズだったり、ものがすぐ壊れたり(修理したその日に壊れるとか普通です)。お互い”まあいいか”ってことですね。

●仕事

次は仕事について紹介します。
僕はIT業界の仕事をしていましたので、ITメインの話になります。

まず英語ですが、全く使いませんでした。笑
(ちなみに英語が話せるわけでもない)

現地のミャンマー社員は日本語を勉強しており、 ほぼすべて日本語で会話していたためです。
今ミャンマーでは日本で働きたいという思いを持っている人が多く、日本語を勉強している人材が多くいるのです。

ただ、彼・彼女らはもちろん英語も話すことができます。(※名の知れた大学卒だとだいたい英語を話すことができます)

そういった環境により、僕は英語を使わなかったわけですが、もちろん英語で仕事をしている人は多いです。

英語は当然話せるもの」という感じで、僕の現地の友人たちは基本的に英語が話せていました。

TOEICでいうと750〜850点っていう人が多かったような気がします。

IT業界という切り口でみると、ミャンマーではIT事業やサービスが盛んではなく(特に現地向けのサービス)、まだまだこれからという印象です。
というのも、ヤンゴン(日本でいう東京)以外の地域はまだまだ農業などがメインの仕事です。

そんな中、少しずつ外資系のIT企業は進出してきており、優秀な技術系大学を卒業し、経験も積んだというスペシャルな人材の争奪戦を繰り広げています。
ただ、まだ高いスキルを持った人は多くないです。

・教育の手薄さ(上級者に大して初級者が多すぎる)
・外国で就職して技術を得た人材が帰ってこない
・高い離職率

などなど、さまざまな問題がありそうです。
現地で高い能力を持ったチームを結成できた場合、無双できると思います。
実際、そういったベンチャー企業も少しずつですが生まれてはじめていました。

さて、僕が具体的に何をしていたのかというと、オフショア開発という形で、日本のお客さんから注文を受けてミャンマーでシステムの開発を行い、
日本に納品するという仕事をしていました。

その中でプロジェクトの進捗管理や、開発されたシステムの品質管理、新入社員の教育などを担当していました。
仕事のやりがいで言いますと、仕事の責任範囲が広い点があげられます。

自分の年齢(滞在中は25〜27歳でした)だと日本ではまだシステム開発の1メンバーとしてプロジェクトに携わるのが一般的だと思いますが、
ミャンマーではプロジェクトのマネジメントや、採用関係の業務、会社の制度に関わる業務など多岐に渡ります。
決定権が自分にある」こともあり、会社の業績や評価に自分の意思決定が直接影響するという恐怖など、本当に良い経験でした。

また、文化の壁には苦労しました。
どんなに細かく指示をしたとしても、提出されたものは自分が思っているようなものではなかったりして。
お願いした仕事を結局自分も一緒にやっていることもよくありました。
日本人が持っている感覚とミャンマー人が持っている感覚はまるで違う、ということを体感しました。
認識齟齬が起きるたびに、正確で密なコミュニケーションでその溝を埋めていかなければならないんですね。

まずは、ミャンマーの雰囲気と仕事について紹介してみました。
少しでも海外で勤務するイメージが湧きましたら幸いです。

次回はミャンマーでの暮らしについて紹介したいと思います。

それでは。

関連記事