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大手インフラ企業のエリート女性社員に仕事のリアルと年収を聞いてみた





みなさん、こんにちは。

はるです。

今回は大手インフラ企業勤務の女性社員Pさんに仕事のリアルと年収を聞いてみました。

以前、エリート外資コンサル社員の記事も書きましたが、彼女も難関大学→大手インフラ企業という素晴らしい経歴の持ち主です。

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インフラっていうと、学生の方にはあまり馴染みのない言葉かもしれませんね。

インフラ業界とは、鉄道、航空、空港、電力、ガス会社などのように、社会の基盤となる、生活に密着したサービスを提供している業界ですね。

では早速インタビューしていきましょう。

—まずは軽く自己紹介をお願いします



某国立大学を卒業後、大手インフラ会社へ就職して今5年目です。

入社してから最初の4年間は営業をして、昨年新規ビジネス企画チームに移動しました。

特技は瞬眠です。布団にはいってから数秒で寝ることができます。

—インフラ業界の営業や企画ってどんな仕事をするんですか?



まず営業時代ですが、私の会社は大きく2種類にわかれていましいた。

家庭用営業と法人用営業です。私はそのうち法人用営業でした。

私たちの会社のインフラサービスを使ってくれている既存のお客さんに契約の更新、インフラ機器や設備の保守も含めた提案、グループ会社や子会社のサービスを含めたお客さんのお困りごと全部に対応してました。

具体的には設備管理、エネルギーの見える化の提案(この施設で使ったエネルギーの種類(バイオマス発電、太陽光など)を何をどれだけ使って、二酸化炭素をどれだけ減らしたかというようなことを見える化するサービス)、ファイナンスの提案(インフラ設備を入れるときにその会社のお金がなかったら、15年で払いませんか?など)、監視カメラの提案、IDカードリーダーの提案などをしてました。

最初の研修でどんな子会社があって、どんな提案するかは勉強して、基礎的な情報は覚えました。

そして、実際の詳しいところは仕事をしながら覚えていく形で、子会社のサービスを提案する時はその子会社の方にお願いして一緒に客先訪問したり、実際にお客さんの要望があったときに上司に聞いたりして勉強しました。

時には、営業先のお客さんの要望に合わせて新しく提案メニューを作ったりもしました。



次に新規ビジネス企画チームですが、大きく以下の二つミッションがあります。

  1. 本当にエネルギーとは関係ない新しいビジネスを企画して実現する
  2. エネルギーに関連するビジネスの中で新しいサービスを企画して実現する


私は2がメインで、何をしているかというと、

今、再生可能エネルギーを増やそうという世界の流れに従って、随時制度変革されているんですよね。その制度変革に合わせて、自社の勝ち筋を考えて、それに必要な武器(システムや料金メニュー、人的リソース)を決めて、それを実現していくということをやっています。例えば、カーボンニュートラル2050なんかもキーワードですね。

会社の中には、上に書いた内容1つでも、同じようなことをしている関連部署、チームが10以上あります。

なので、普段はその人たちと一緒に戦略を考えたり、各部署で今していることの情報共有をしたり、間に抜け漏れがないか確認したり、かぶっているところがないか確認して、もれなくかぶりなく、全社として効率よくプロジェクトを進めていけているのか整理、調整しながら戦略を進めています。今は戦略を考えている最中で、近々経営者層に戦略と予算を共有し、GOをもらうことを目指しています。

—インフラ業界に就職した理由は何ですか?



就活の軸として、地域や生活に根付いた事業をしていて、そこからの派生でいろんなことにチャレンジできる会社がよかったです。

業務として何がやりたいかはよくわからなかったから、ざっくりといろんなことをやっている会社がいいなと思って就活していました。

あとは、元々街づくりにも興味があり、生活に欠かせないインフラ業界であれば、街づくりにも関わる仕事ができると思ったので、インフラ業界を主に受けていました。

今の職種も、メインのインフラ事業を元にして、新しいサービスに挑戦できているという意味では学生時代にやりたいと思ってたことができていると思っています。

—仕事、会社のいいところを教えてください



まずは、同期や歳が近い先輩に恵まれたところですかね。

仲良くしている人も多く、よく一緒に遊びにいったりしています。

仕事が辛い時があっても、みんながいたから乗り越えられたところもありますね。

会社の人数が多くて、同期がたくさんいたことも良かったのかもしれません。

営業時代では、仲良くなっお客さんの会社の話や、プライベートの話をしたりするのも楽しかったです。また、自分の頑張っている姿をみて社外の人が応援してくれるというのは、毎日の励みになりました。あとやっぱり、自分がお客さんの欲しいものを捉えて、提案が採用される瞬間は達成感も充実感もある瞬間ですね。

今の企画の部署では、まだ今年移動したばかりで慣れないところが多くて上手くいかないことも多いのですが、

今後実力がついてきたら、自分がやりたいことに会社から投資をしてもらって、自分が制度改革を捉えて、経営者にも答えがわからないような将来のストーリーを立てて、推進して行けたらすごい楽しいだろうなって思います。

あと会社の制度は整ってますね。特に女性支援などは他の会社より進んでいると思います。

育休・産休を十分にとれている方も周りにたくさんいるし、自分のタイミングで仕事に復帰することもできます。

育休・産休後に仕事をバリバリやりたい人は、そういう部署に戻ってくることもできるし、仕事と家庭をしっかり両立したい人は残業少なめな部署を選ぶことや、時短勤務をすることもできます。


—仕事、会社の愚痴を吐き出してください(笑)



会社の規模が大きいので、人によるし、それぞれ部署の文化によるところは大きいですが、、

—リスクとってますね(笑)


(笑)
体育会系で、残業も多いし、体力的にも精神的にも追い詰められることも多いです。例えば、今やっている企画自体が答えのない話なのですが、上司が納得するまで深夜まで会議が長引いたり、新しくできた部署なので人も予算も少なく、残業でなんとかする力技でスケジュールに間に合わせたり。

また似たようなビジネスを考えていているけど微妙に違うことをやっている部署が多いので、各部署がそれぞれの一番やりやすい方法を主張しがちで、全体最適を図るのはとても難しくて骨が折れますね。

今の立場を、本社の新規ビジネス企画チーム、と表現するとキラキラしていて、みんながやりたそうな部署なのかもしれないけど、残業も多いし、会議では怒られ続けることも多くてやる気なくなることもあります(笑)

上司の言うことは絶対だし、自分がどんだけ頑張ってもその作業が一瞬にして無に帰すことは日常茶飯事、当たり前、自然の摂理です(笑)

あとは大きな会社でよく言われることですが、決裁がめちゃめちゃ多いです。仕事のルールが厳格に決まっていて、何をするのも時間かかりますね。決裁をとるために各課長や部長に説明するミーティングなども多くて、その説明毎に各部課長の意見を反映しなければならないので大変です。新規ビジネスなどで正解がない場合などは、部課長がそれぞれの経験を元にそれぞれがある意味正しい発言をしてくるのでお互いの妥協点を探すのは本当に苦労します。

—最後に、年収を教えてください(笑)



5年目で600万円弱ぐらいです。

残業がかなり多いのでそれの上下があります。

残業もうちょっと残業減らしたい・・・





今回は大手インフラ企業に勤める女性に話を聞いてみました。

どうだったでしょうか?

女性の働き方に関する制度などかなり充実している印象でした。

個人的には大手企業らしい仕事のスタイルなども聞けて興味深かったです。

また他の業界の方にも話を聞いていこうと思うのでお楽しみに。

それでは。




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