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【就活】中小企業にフォーカスした就活についてのあれこれ




みなさん、こんにちは。

はるです。


突然ですが、みなさんは日本にある企業の中で大企業と中小規模の企業の割合をご存知ですか?

経済産業省のデータよると大企業が0.3%で中小企業が99.7%らしいですね。

個人的には数字にするとそんなに差があるんだなと想像以上でした。


従業員数で見るとどうなのかというと、約70%ほどが中小企業の従業員だそうです。

大学を卒業して就職するとなると、調査分析するのはほとんど大企業でしょうし、情報も大企業の方が潤沢でしょうが実際に就職する割合でみると中小企業が7割だということですね。


経済の規模で見るとどうでしょうか。

売り上げや製造業付加価値額で比べると大企業と中小企業は大体半分半分の割合だそうです。

全体の0.3%しかなく、従業員数も3割しかいないのに大企業はやはりすごいですね。

ただし、逆に言えば中小規模の会社が日本の経済の半分を担っているとも言えます。



就活に話を戻して..

大企業と中小企業で求職者とのマッチング度合いはどうなのでしょうか。

一概に比較できませんが、「3年3割離職」とよく言われますね。

ちょっと調べてみると、中小企業の場合は4割〜5割超だそうです。(中小企業庁委託「中小企業・小規模事業者の人材確保と育成に関する調査」(2014年12月、(株)野村総合研究所))

これは条件面や人間関係など色々な要因が考えられるでしょうが、ミスマッチという点では大企業の方がネット上にたくさんの情報が公開されていたり、大学毎の説明会があったり、OBOG訪問など情報を得る導線が整備されていることが大きいのではないかと思います。

じゃあ中小企業ももっと採用に力を入れて、会社の魅力を発信しなさいよ、と思いますよね。

でも、「一人当たりの採用コスト」で比較すると、大企業と中小企業の採用コストは同レベルか、5000人以上の規模の会社と比べるとそれ以下の企業の方が高い傾向にあります。

出典:リクルート「就職白書2019」

大企業が大手の求人媒体などを同じように利用したとしても、訴求力が違うため大きな規模の会社の方がより効率的・効果的に求職を行うことができるのでしょう。

これらをまとめると、

大企業に比べて資金のない中小企業の方がお金をかけて採用しているのに、3年以内の離職者が多くまた採用コストがかかる、、そしてそんな中小企業で働いている従業員が7割、というなんとも効率の悪い状況に陥ってしまっているわけです。

日本経済の50%を担う中小企業、という視点でみると日本はすごくもったいないことをしているのではないかとも思えてきます。

この採用の問題を改善できれば、日本の景気よくなるんじゃね?という話です。



つらつらと評論家のごとく述べていますが、「ITの技術でこの問題を解決!」ということを思いついているわけではありません。(おい)

むしろ、ITによる効率化がこのような問題を引き起こしたのではないか、とさえ思えます。

全体の99.7%を占める数多の中小企業の採用課題をIT技術で一撃で解決する、ということはすぐにはできないと思います。(もしかすると、誰も気づいていない物凄い上手い仕組みがあるのかもしれませんが)

会社の魅力を伝えるためには広告媒体を使うにも、それに掲載するクオリティを向上させるなどお金も時間も必要です。大企業ほど人材と資金を割けない中小企業には厳しいものがあります。そもそも、会社の魅力自体を向上させていかなければどんなに広告を頑張ろうとも、採用課題を解決することは難しいでしょう。「うちはこんなもんだ」と諦めている会社もたくさんあるのではないかと思います。

また、求職者側にも調査不足という問題があると思います。求人掲載サイトで検索してでてきた情報や、エージェントが言う情報しか知り得ないことが多いのではと思います。そして何も知らないのに、何も行動することなく、知らない会社を「めんどうだ、多すぎて知りようがない」といったマインドで候補から切り捨てているとおもいます。

これは、会社側も求職者側も楽に短時間で、思考停止でいつも通りの活動で、採用課題を解決しようとしているからではないでしょうか。

中小企業と中小企業を選択肢に入れている求職者はもっと頑張らないといけません!(何様ってかんじですねw)

今のやり方とは別の方法が必要です。



先ほど、ITによる効率化がこのような問題を引き起こしたのかもしれないと書きましたが、ここ最近のトレンドでもそのような事例を示唆しているものがあります。

例えばIT関連の流行語です。IT→ICT→DXと変遷してきたのはご存知のところだと思います。

DXには様々な切り口や解釈がありますが、自分は

「効率化から脱却し(効率化に固執せず)、ITを用いて新たな幸せや豊かさを獲得する」という意味だと捉えています。

効率化が必ずしも幸せや豊かさに繋がらなくなってきています。



不便さを逆にエモく感じたり、効率化による社員の疲弊や環境破壊でたたかれたり等、身近にそれを感じることはたくさんありますね。

採用・就職の業界、特に中小規模の会社の場合はまさにそういった側面を持ち合わせていると思います。

中小規模の会社は数も多いし、情報も少ないため直接の出会いやコミュニケーションを数多く、質を高くすることが大切だと思います。

泥臭いですが、要はお互いができるだけ会う、ってことだと思います。

それが採用フローである必要はないと思います。短期的にみて効率的に採用できることを求めると今までと同じになりがちです。

採用・内定獲得に寄るとコミュニケーションの質が下がってしまいます。



掲載されている求人媒体を見るのと比べて、手間や時間がかかりますが、会社も求職者もお互いより本質的な情報を入手でき、将来的に見たら効率的になる部分もあるのではないでしょうか。

中小企業は大企業に比べて給与や福利厚生などの条件がどうしても劣ると思いますが、だからこそ人と人とのご縁や、マインド面というのが重要になってくると思います。(実際社員の人数も少ないので、面談で会った人と一緒に働くことも多いでしょう)

全然知らなかったけどたまたま会った会社に入社したり、逆にその会社の人にオススメされた会社とご縁があったり、紹介してもらった会社と全然馬が合わなかったり、足を使って得た情報は血となり、肉となるのではないでしょうか。

企業もコミュニケーションが増えれば求職者が考えていることがわかり、魅力的な会社になるヒントを得られるのではないでしょうか。

お互い成長することが大切です。



もしそうやって就職が決まれば活躍する人が増え、マイナスな理由での離職者が減り、中小企業の売り上げや価値が向上して日本経済が活性化するかもしれませんね。(途方もない話ですねw)

ずっと大企業が有利な就活市場だと思いますが、中小企業や中小企業に入っても良いと考えている求職者が、既存の就活の考え方ややり方を変えることで今の悪循環から抜け出せるといいですよね。


アッテヤもそんな就活の世界を作るべく、既存の就活スキームに一石を投じられるように試行錯誤していきたいと思います。


それでは!




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