VUCAな時代の生き方・働き方
こんにちは。atteyaaのウッチーです。
最近は様々なメディアで毎日のように「VUCAだ!」「VUCAだ!」とまぁ、そこまでは聞かないにしても、それなりに目や耳にする現代社会。
そんなVUCAな時代における生き方や働き方について書いていきたいと思います。
VUCAな時代とは
そもそも皆さんはVUCAってご存知でしょうか?知らない人のためにまずはVUCAについて簡単に説明しておこうと思います。
まず読み方ですが「ブーカ」と読みます。そしてVUCAはアルファベット4文字それぞれが英単語の頭文字になっています。
Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)。それぞれの頭文字をとってVUCA(ブーカ)というわけです。
ではVUCAな時代とはどんな時代か。簡単に言っちゃうと「予想困難で変化が激しい時代」ということです。
VUCAは人間の思い込み
VUCAな時代、予測困難で変化が激しい時代と言いますが、個人的にはこれは人間のおごりだと思います。
それはなぜかというと、自然界は過去から現在にいたるまでずっと予測困難な複雑性の中にあったわけです。
それがいつしか人間はテクノロジーを手に入れ、時間や自然をコントロール可能、予測可能だと思い込んできた。
でも最近ではまた、昔のように予測が難しくなった。ただそれだけのことです。
すなわち、本来人間にはVUCAな時代に適応する能力が備わっているはずです。
VUCAな時代に適応するために大切なこと
では、VUCAな時代に適応する人間本来の能力を取り戻すにはどうすればいいのでしょうか?
その答えの一つは、自然に触れることです。
自然は昔から今も複雑性に富んでいます。山に行けば、その地形の複雑性や動植物の多様性に触れることができます。街中のようにスイスイとは歩けません。
木の根の出っ張りに躓くこともあれば、突然落ちてくる木の実に驚くこともあります。海に行けば、その波のリズムは一定に見えますが、大きさや速さなどは変化に富んでいます。
そんなに気軽に自然に触れる機会をつくれないよ。という人もいるかもしれません。
そういった人は地図アプリなどに頼らずに街を歩くことで、予測困難な体験を日常に持ち込めるでしょう。
地図アプリを使えば、目的地への最適なルートが簡単にわかります。また、ルートだけでなく、その道中に何があるかまでわかってしまいます。しかし、これだと驚きも何もないですよね。「あぁ、あった、あった」きっとこの程度の感動です。
しかし、それが突然目の前に現れたらどうでしょう?同じモノを見ても、予め予告されたものと、予期せぬものではそのとき抱く感情も言葉も異なって来ることでしょう。
大切なことは”予定調和から距離を置く”ということです。予定調和から距離を置くことで、予期せぬ出来事を楽しむ。それがVUCAな時代に適応する、人間本来の能力を取り戻すことに繋がっていきます。
仕事でも予定調和から距離を置く
話を仕事に向けてみましょう。(学生さんは学生生活に置き換えて呼んでみて下さい)
仕事も、最初のうちは新鮮にあふれています。新しい仕事になれない自分にとってそれは複雑で予測困難さにあふれています。
しかし、時間が立つにつれ仕事は単純化(効率化)され、経験によって予測可能なことが増えていきます。もちろん仕事を効率化していくことは大切ですし、経験を活かしてリスクヘッジ(リスクを予測し、リスクに対応できるように備えること)も大切です。
一方で、自分にとって複雑性のある領域に踏み出していくこと。すなわちリスクテイキングしていくこともとても大切です。リスクをとって新しいことを探索・挑戦することで自分の可能性も広がり、VUCAな時代でも健やかにキャリアを歩んで行けるのです。
ここで先程の地図アプリを使わずに街を歩く話を少し思い出してみましょう。
地図アプリを使わずに街を歩くことには”道に迷う”というリスクがつきまといます。一方で、道に迷うことが新しい発見につながることもあります。
「こんなところにこんな場所があったんだ」という、街の発見もそうですが、「これに興味がある自分」に気付くこともあるでしょう。
したがって、道に迷うということは決して悪いことばかりではありません。道に迷うこと(リスクテイキング)で新しい道(キャリア)を発見することに繋がったりもするのです。そしてその道が自分にとって意味をなしていくことだって十分に有りえます(実際にキャリアの8割は予期せぬ出来事で構成されます)。
効率化された仕事だけでなく、自身にとって非効率。すなわち複雑で予測困難なVUCAで新しい領域に常に足を踏み入れていく。VUCAを楽しみながら、VUCAを味方に人生や仕事を楽しんでいく。そんな生き方や働き方がこれからの時代はより大切になってくるのではないでしょうか。
そのためにも、予定調和から距離を置き、人間本来の能力を呼び戻す時間を取り入れてみてはどうでしょう。
以上、ご一読に感謝です。