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真似るのは難しい

こんにちは、atteyaaのマツイです。

学ぶとは真似ること、これよく言われますね。
学ぶの語源は真似る(まねる)から来ているとも言われます。

まずは真似しよう!
感覚的にもすごく正しいように思います。
ビジネスの世界でもなんでも、
新しいサービスが出たらそれを真似したものが登場しますし
成功者と言われる方を模倣して何かを得たいという気持ちになります。

でも、真似るのはとても難しい。
今日はそれをあらためて書いておこうと思います。

他社のベストプラクティスは自社のベストプラクティスにあらず。
これは私が経営学を学んだ際に師匠(教授)から授かった金言です。

経営学は基本的に大企業の成功事例をもとに研究がなされ
その結果広く汎用的な型や手法として展開されます。
ので、真似すると良いということなのですが、
ここに経営学の矛盾があるのです。

じゃあ、多くの企業が成功しないとおかしくない?ってことです。
市場、世間を見渡しても必ずしもそうではないですよね。
伸びている会社があって、そうではない会社があって、
もっと言えば日本経済は長らく停滞しています。

国の経済は他にも影響因子があるのでここでは述べませんが
とはいえ、優れた経営を真似している企業がたくさんいるはずなのに
当然のように優勝劣敗がある。

それって要は、真似だけでは意味がない(効果が薄い)。
自社のリソース(ヒト・モノ・カネ・情報)と文化、風土にあった
施策を実行しないといけないのでは?
とかとか、そういうことを経営学ではリソース・ベースド・ビューと言ったり
そのフレームワークとしてVRIO分析なんてものがあります。
今回はそれを紹介したいわけではありませんので、興味がある方は調べてみて下さい。

真似はしたいけれど、
他社のベストプラクティスは自社のベストプラクティスにあらず。
この現象はビジネスだけの話ではありません。
先にも述べましたがもっと身近な私生活の方が切実だったりします。

よく勉強ができるあの子の勉強の仕方を真似しよう。
仲間づくりが得意なあの子のコミュニケーションを真似てみよう。
運動神経が良いあの子のプレーを習ってみよう。

そうしたい、真似してそちら側に行きたい、
そう思ったことは一度や二度くらいあるのではないでしょうか。

でも、なぜか真似てみてもうまくはいかない。
多少は良くなっても本人のようにはなれない。

そんな現実がある。

学ぶは真似ること、
とはいえ、どうやら真似るだけではダメなのだと分かります。

では、真似するだけでダメなのならば、
真似る(学ぶ)とは何なのか?

真似る(学ぶ)べきは、
表面的な行動や結果ではない、
もっと根本的なその人の源泉(強み)の活かし方
ではないかと考えます。

例えば、
よく勉強ができる子は
なぜコツコツ勉強ができるのだろうか?
その源泉は集中かもしれないし、
勉強が楽しいと思える素養かもしれない。

仲間づくりが上手な子は
人の感情に敏感なのかもしれなし
人に自分の感情を伝えるのが上手なのかもしれない。

これらは行動や結果ではなく、その人の資質です。
大事なのはその資質(才能や自分らしさと言っても良いかも)の
使い方を真似るってことなのです。

うまく自分らしさを発揮してるな〜
自分もそんな使い方をしてみよう
もしくは少しアレンジして自分らしさを出してみようかな。
それが真似る(学ぶ)ってことだと思うのです。

就職活動になると学生さんは他者比較で悩むことが多いです。
どうやって自分らしさを発揮しているかを真似してみる。
このあたり参考になれば幸いです。

読んでくれてありがとうございます。

旅って何だろう?
キャリアって何だろう?
人生って何だろう?
そんな疑問を感じたらぜひatteyaaを除いてみてください。

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