結果か?プロセスか?
みなさんこんにちは。
はるです。
突然ですが、仕事や趣味など何かしら結果を求める取り組みをしているとふと、
「結果か、プロセスか」
という議論になることがありますよね。
みなさんはどちら派でしょうか?
「結果だ。結果を出さないと何の意味もない!」派の方や、「いやいや、プロセスだ。プロセスが良ければ次に繋がるんだ」派の方、
いると思います。
基本的に私たちは両方の目標を持っていて、どちらが重要になるのかは時と場合によると思います。
何となく、世間では結果が出なかった時にプロセスに焦点を当て、慰めに使われるようなイメージがあったりしますね。
また、スポーツの世界を見てみるとスピーチで「金メダルを目指す」と話す方と「自分のベストパフォーマンスを目指す」と話す方がいたりします。
結果派か、プロセス派かが表れているような気もしますね。
とはいえ、これらはその人の性格であったり、置かれている状況で変わってくるものだと思います。
これだけの情報で判断できるものではないですね。
ですが、どちらかを「目標」として設定するとなると、大きく意味合いが異なってきます。
この意味合いの違いを知っておくと、目標を設定し達成を目指していく中で、パフォーマンスの質やモチベーションの維持に役立つ部分があると思うので、今回はそれを共有したいと思います。
結果を目指すのか、プロセスを大事にするのか。目標設定の概念では前者が「パフォーマンス目標」、後者が「マスタリー目標」という分類に分けることができます。
簡単にそれぞれの目標を説明すると、「パフォーマンス目標」が自分の有能さを他者に証明することを目指す目標であり、「マスタリー目標」が自分が有能になる(有能さを身につける)ことを目指す目標です。
「パフォーマンス目標」を意識している場合、自分の成績や成果を他者にアピールしようとし、「マスタリー目標」を意識している場合は自身の日々の努力や改善に関心が向けられます。
少し余談ですが、この2つの目標は「努力」に対する考え方の違いが面白いです。「マスタリー目標」は努力こそ価値があるものだと考え、「パフォーマンス目標」はむしろ努力しないことを目指します。努力してもそれを隠そうとします。努力せず結果を残す方が自分の有能さを他者に証明することができるからですね。
この2つの目標、比重の違いはあれど、どちらかだけしか意識していないパターンはあまりないと思います。「パフォーマンス目標」は他者への影響力がありますし、「マスタリー目標」は課題の達成や自身の成長に直結します。良いバランスで意識できれば良いのではないでしょうか。
ただし、1つ気をつけなければならないことがあります。それは「パフォーマンス目標」は実は2種類に分かれており、その1つがむしろパフォーマンスやモチベーションに悪影響を与えるからです。
先ほど、「パフォーマンス目標」が自分の有能さを他者に証明することを目指す目標だと説明しました。これが1種類目です。
問題のもう一つが、「自分の無能さを他者に隠そうとする」という性質です。
どうすれば恥をかかないですむか、ということに関心が向けられ苦手な仕事を避けたり、なるべく目立たないような行動を取ります。
こちらの性質は、失敗のリスクに怯えてストレスがかかってしまったり、「努力していないからできるわけがない」と自分が努力をしないことで身を守ってしまったりすることで、むしろパフォーマンスを下げてしまいます。
誰しも苦手なこと、経験が足りないもの等あると思います。
そんな場面では「パフォーマンス目標」の視点ではなく、「マスタリー目標」の視点を大事にし、「失敗により得られるものがある」「むしろ成長の機会である」という捉え方をすることで、モチベーションを失うことなく努力し成長していくことができると思います。
以上、「結果か、プロセスか」というよく議題になる話を目標設定の視点から考えてみました。
これから仕事などで何かに取り組もうとされている方、何かしらの目標を設定することと思います。
その際にぜひ、「パフォーマンス目標」「マスタリー目標」を意識してみてください。
自身の行動を客観的に見ることや、モチベーションの維持に活用できる部分があるのではないでしょうか。
ご一読ありがとうございます。
それでは。