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ロールモデルを追い求めて

こんにちは。atteyaaのウッチーです。
今日はロールモデルについて考えていきたいと思います。

就活生の皆さんであれば、「ロールモデルとなるような先輩がいるような会社で働きたい」というような思いも持っていたりしますよね。
就活をしていると、OB訪問や会社説明会、選考などで、「この人をロールモデルに一緒に働きたい!」といった若手社員に出会うこともあります。
(必ずしもそういった先輩社員と一緒に働けるわけではない(会社の規模が大きくなればなるほど)。というところは就活の落とし穴だったりしますが、そこは今回は触れずにおきます。)

若手社員であれば、ロールモデルとなるような先輩がいれば、成長目標を持って仕事に取り組んでいけるかもしれません。

社員の成長のためにロールモデルとなるような社員をどう育てるか。といったことに注力している会社もあることでしょう。

そんなわけで、ロールモデルというのは、なんだか就活生や若者、会社にとっても大切なもののように見られていますが、本当にそうなのでしょうか?

そもそもロールモデルとは

一般的には、行動や思考の規範になる人物のことをロールモデルといいます。
一方で、実際の使われ方と見てみると「キャリアの目標になる人」という使われ方がされているケースが多いと感じます。

そして、どちらかというと「モデル」というよりは「テンプレート」のようなものを想像して使われているケースが多いということも感じます。

テンプレートとは、その定規を使えば、誰でも同じ絵が描けるというツールです。
じゃあ、そのロールモデルとなる人と同じ行動や経験をしていけば、その人のようになれるのでしょうか?

実際にはすごく難しいことだと思います。それはなぜかと言うと、同じ経験をしても、その経験を通じて感じることや学び、獲られるものは人によって違う。強み(思考のクセ)によって変わってくるからです。

でも、実際には多くの人はキャリアのテンプレートをロールモデルとして求めがちだと感じます。だからこそ、うまくいかないときに他責になってしまい、その失敗から獲られることも限定的になってしまうのではないでしょうか。

本来のロールモデルとはテンプレート的なものではなく、もっと抽象度の高いエッセンス的なものではないでしょうか。
「あの人がこれをやっているから、私もこれをやる」ではなく、「あの人はこれをやることでどんな気づきを獲られているのだろうか?なぜあのような気づきを獲られているのだろうか?」と問いかけながら、物事に対する向き合い方の薫陶を得ることができる。それが本来ロールモデルが持つ意味だと思うのです。

タイパ・コスパの罠

本来はじっくり対話や内省をしながら、その薫陶と向き合って、自分のものにしていくことが大切なのですが、現代はタイパ・コスパが重視される時代。だから、テンプレートとしてのロールモデルを求める。効率を重視するあまり、大切な何かがこぼれ落ちてしまっている、そんな危機感すら覚えます。

テンプレートを求めるという意味では就活も同じかもしれません。
「面接対策」とググれば「面接の質問回答例」「こうすれば面接官の印象アップ!」のような、回答のテンプレートが出てきます。

では、その誰もが使っているテンプレートを使ったとして、面接官に本来の自分自身が伝わるでしょうか?きっとそれは難しいと思います。
もし伝わるとしたら、それはテンプレートを自分のものにしている、自分なりにアレンジできているからでしょう。

そうです。自分なりにアレンジできている。というのが大切なのです。テンプレートは確かに便利ですが、自分で思考することを手放してはいけません。
これは面接の質問だけでなく、冒頭に触れたロールモデルも同じです。最初はテンプレート的に先輩がやっていることを真似していくことも仕事を覚えるうえではとても大切です。
でも、そこで思考停止するのではなく、自分の頭を働かせながら、自分の強みに合うようにアレンジしていく。それがとても大切なのです。

そのようなアレンジができるようになれば、経験する様々な事柄から、より多くのことが学べるようになっていくのです。
しかし、タイパ・コスパを重視しすぎると、このような学びが限定的になってしまう。成長してくためには、実はタイパ・コスパから脱却し、じっくりと自分の頭で考えることが大切なのです。
そのような姿勢を見せていくことこそ、本来のロールモデルと呼ばれる人たちなのでしょう。

キャリアにもテンプレートはない

もちろん、キャリアにもテンプレートはありません。
だからこそ、様々な経験を通じて、じっくりと自分と対話することが大切なのです。

また、自分との対話を促す問いかけをしていくのもマネジャーの役割です。
自分のテンプレートを押し付けて、その枠の中で仕事させるのではく、どうすればその人の可能性を引き出しながら、目的を達成できるかを考える。そして、そのための対話をしていく。これがマネジャーの役割だと私は考えます。

テンプレートにハマらず、社会の多様性を見渡しながらキャリアを歩んで行きたい。
そう感じた人はぜひ、atteyaaを覗いてみてください。
https://ready.atteyaa.com/

以上、私のひとり言にお付き合いいただき感謝です。

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