「苦労は買ってでもしろ!」はなぜか?

こんにちは、atteyaaのマツイです。
苦労は買ってでもしろ-失敗こそが人を作る
今日はこんなお話です。
「苦労は買ってでもしろ」なんて言葉がある。
昔はマジで馬鹿馬鹿しいと思っていた。
金を出してまで苦しい思いをするなんて、どこの物好きだと。
しかし歳を重ねるうちに、この言葉の重みがじわじわと分かるのだ。
現代は失敗に冷たい。
一度つまずけば烙印を押され、
二度目のチャンスなんてそうそうもらえない。
世界的にそうなのか?
日本だけなのか?
そこは分からん。
だが、
苦労するということは結局のところ「失敗する」ということ。
痛い目に遭い、
恥をかき、
プライドをへし折られる。
そんな経験を積まなければ、
人間なんて薄っぺらいままだ。
成功体験なんてのは砂糖みたいなもんで、
そのときは甘いかもしれんが結局栄養にはならん。
失敗こそが骨になり、肉になる。
傷だらけの人間の方が、よっぽど信用できる。
旅は最高の失敗装置
これは法則みたいなものだが、
旅先では必ず何かが狂う。
どんなに下調べをしても、現地では想定外の連続。
道に迷い、
ぼったくられ、
腹を壊す。
しかし、それがいい。
計画通りに進む旅なんて、単なる移動でしかない。
「可愛い子には旅をさせよ」
この言葉を最初に言った奴は相当な策士だったに違いない。
愛する子供だからこそ、
安全な檻の中に閉じ込めておくのではなく、危険な外の世界に放り出す。
そこで痛い目に遭わせる。
それが最高の教育だと知っているからだ。
旅とは要するに、失敗を買いに行く行為なのだ。
金を払って不便を体験し、トラブルに巻き込まれに行く。
ああ、こんな馬鹿げた行為が、なぜか人を成長させるのだ。

現実は甘くない
とはいえ、誰もが旅に出られるわけじゃない。
時間もない、金もない、家族もいる。
そもそも、みんながみんなそんなに活発ではない。
「青年は荒野をめざす」なんて小説が昭和の時代には流行ったが、
は?青年って何だよ!荒野って何だよ!
旅するのがそんなに偉いのか?となる。
それが現実だ。
だったら別の方法を考えるしかない。
苦労や旅から得られるエッセンスを、
もっと身近な形で手に入れる方法を。
読書は心の旅だ。
安全な椅子に座りながら、他人の人生を追体験できる。
主人公が失敗すれば一緒に落ち込み、
立ち直れば一緒に安堵する。
これほど効率的な疑似体験はない。
出会いもまた旅だ。
自分とは正反対の価値観を持つ人間と向き合う。
今まで正しいと思っていたことが、
実は偏見や思い込みだったと気づく瞬間。
これは物理的な移動を伴わない、
ある意味で危険な旅かもしれない。
そして最も過酷なのがアンラーニングだ。
自分の中に染み付いた古い知識や思い込みを、
意識的に捨て去る作業。
これは生まれ変わりという名の旅だ。
誰にでもできるが、誰もがやりたがらない。
失敗を抱きしめろ
結局のところ、
苦労の本質は「失敗を恐れない度胸」にある。
形は何であれ、
そこには必ず「今の自分が否定される可能性」が潜んでいる。
それでも一歩踏み出す。
そんな無謀さこそが人を作る。
現代は安全ばかりを求めすぎる。
リスクを避け、
傷つくことを嫌がり、
失敗しない道ばかりを選ぶ。
その結果、何も身につかない人間ばかりが量産される。
苦労は確かに苦しい。
でも、それを買う価値はある。
失敗は確かに痛い。
でも、それを抱きしめる勇気が必要だ。
どんな形であれ、自分なりの「荒野」を見つけて歩き続けること。
それが人生というものではないだろうか。
読んでくれてありがとうございます。
旅って何だろう?
キャリアって何だろう?
人生って何だろう?
そんな疑問を感じたらぜひatteyaaを除いてみてください。