「学習性無力感」を知ってポジティブになる
こんにちは、atteyaaのマツイです。
今日は、「学習性無力感」について語りたいと思います。(書きます)
皆さんは「学習性無力感」って聞いたことありますか?
おそらくですが、聞き慣れない言葉だと思います。
人や組織に関する専門家や
それについての情報を渉猟されている方とか
そうでないとなかなか出会わない情報ではないでしょうか。
「学習性無力感」とは、
ストレスのかかった動物はその状況を自ら打破することができなければ
その状態から抜け出すことはできない、
無駄なことだと学習し、何も抗わなくなる。というものです。
3匹の犬に対して
電気ショックでビリビリさせたり、
それを回避する方法を教えたり、
逆に教えなかったり、
いわゆるオペラント条件付けによる研究の結果導き出された理論らしいです。
動物保護団体の方が聞いたら、血相を変えて講義しそうな内容ですね。
ちなみに、ちゃんと人に対する実験も行われています。
あっ、当然、電気ショック以外の方法ですけどね。
(詳しくは以下をご参照ください。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E6%80%A7%E7%84%A1%E5%8A%9B%E6%84%9F
Wikipedia
要は、自らの意志と行動で
その現状を変えることができなければ
人(動物)はその状況を学習し、
それがストレスな環境(状況)であっても、
そこに慣れてしまうということです。
これ、重度のものはうつ症状に近い症状が出るようですが
ことの大小を問わなければ近い経験を皆さんお持ちなのではないでしょうか?
言葉を変えると、
「慣れ」、「過度な適応」ですね。
以前別のブログでも近しいことを書いたと思います。
(多分書きました、、、自信はない。)
それなりに一生懸命に勉強をしてみたけれど、
点数が上がらない、成績が上がらない。
「勉強なんて・・・」となる。
歯を食いしばって部活動に精を出してみたけれど、
結果が出ない、上手にならない。
「部活なんて・・・」となる。
頑張って積極的に人とコミュニケーションを取ったのに、
仲良くなれない、打ち解けられない。
「他人なんて・・・」もしくは、「私なんて・・・」となる。
仕事で有意義な提案をしたと思っているのに、
受け入れてもらえない、否定されてしまう。
「会社なんて・・・」もしくは、「仕事なんて・・・」となる。
いかがでしょうか?
なんだか、自分にも思い当たる節があるような、ないような。
そんな気がしますよね。
何かに対して自己効力感が低い状態。
これは少なからず誰にでもあるものでしょうから、
「学習性無力感」、なかなかどうして他人事ではないですよね。
でも逆に、この事象に対して「名前が付いている」こと
これが大事だと思っています。
人は「それがどういう状態なのか?」と
認識ができれば殆どの場合に対処できるものです。
なので、その症状(状況に)「学習性無力感」と「名付け」できて「認識」できる。
これはとても大事なのです。
あっ、風邪を引いたかな?
温かくしてかぜ薬飲もう!
ん?筋肉痛かな?
ちょっと身体を酷使しすぎたのかも
ゆっくりお風呂に入って
マッサージにでも行こう!
とかとか、普段から対処していますよね。
何かしら無力感を感じるとき
あっ、これって「学習性無力感」かもしれないな〜と
認識さえできれば対処ができるのです。
英語は苦手だったけど、
数学は好きだし得意だったなー
走るのは遅かったけど、
筋トレや持久走は人より続いたなー
コミュニケーションは苦手だけど
文章を書いて人に読んでもらうのは
不思議と嫌いじゃないなー
●●さんは自分の提案を聞いてくれないけど
■■さんはちゃんと聞いてくれたなー
小さな成功体験を思い返してみて
自分自身の認識(認知)を改めてみる。
そんなセルフケアができるようになるはずです。
すると、自分の強みを再発見するような気づきがあったりします。
こんな風に柔軟体操やストレッチ感覚で日々対処しておけば
そこから「学習性無力感」の呪縛が外れていく。
素敵で幸福なキャリア(人生)を送るには
そんなことが大事なのではないかなーなんて思います。
この「学習性無力感」の研究、
犬に電気ショックという
なかなかにえげつない研究なのですが
実はマーティン・セリグマンという有名な心理学者の研究なのです。
このセリグマンさん、実は「ポジティブ心理学」の提唱者でして
人や組織のポジティブな側面にフォーカスすることの効果効能を説いておられます。
「学習性無力感」の研究が「ポジティブ心理学」に繋がったと考えると
上記の対処方法はにわかに説得力を帯びるのではないでしょうか。
さて、就活においてはどうでしょうか?
「学習性無力感」に襲われることが多々あるように思います。
また面接でうまく話せなかった
またESで落とされた
また面接で不合格だった
また不採用通知が届いた
新卒採用市場は売り手市場とはいえ
ほとんどの学生が人気企業や大手企業、
要は社会に広く認知されている企業を受けがちですから
必然的に競争率も高く、落ちる人も多いです。
無策にこれを繰り返すと
「学習性無力感」(のような症状)が出ちゃいます。
うまく話せなかったわけではない
落ちたわけではない
不合格でもない
ご縁がなかっただけ
ただこれだけです。
それでずっと就職できなかったらどうするか?
新卒就活に馴染まなかっただけ
これまたこれだけです。
もしこの時代にどこにも就職できなかったとしたら
それって相当に個性的です。
そこにスポットライトを当ててあげてください。
小さな成功体験、
得意なことや嬉しいこと、
何をするのが好きなのか、
その問いかけを続けていけば
自分の「仕事」は自ずと見つかるはずです。
本当の意味で仕事を見つけるということは
就活とは違うのだなと
そんな気づきがあれば〆たものです。
「学習性無力感」、厄介ですよね。
患わないようにしましょうね。
読んでくれてありがとうございます。