魅力的な企業とは?をナラティブに語ろう
こんにちは、atteyaaのマツイです。
本日はこちらです。
魅力的な企業とは何か?
なんだかストレートな問いにしちゃいました。
これには理由がありまして
先日、兵庫県の甲南大学経営学部の授業で
「魅力的な企業の構成要素は?」
という問いかけをし、
◯◯がある
◯◯がない
ということをひたすら付箋紙に書いてもらったんですね。
するとどうでしょう。
まあ、出るわ出るわ
面白いものから深いものまで
ちょっと見てみましょう!
魅力的な企業の構成要素は?
◯◯がある
- 向上心
- 目標
- 意味
- やりがい
- やりたいこと
- わくわく
- おもしろみ
- 笑顔
- 人との関わり
- 信頼関係
- 支え合い
- 激励
- チームワーク
- 安心感
- 給与
- 福利厚生
- 最低限のルール
◯◯がない
- ハラスメント
- 差別
- 暴言
- 圧力
- 嫌な上司
- 上下関係
- 赤字
これ、めっちゃ面白いです。
そりゃそうだよね!
と共感することしか書いてはいないのですが
「◯◯がある」と表現することで
無駄が削ぎ落とされた純心な言葉として伝わってきます。
とても力があります。
そんな風にこのリストを眺めてみると
学生さんにも企業にとっても
とっても学びがあると思うのですがいかがでしょうか。
実はこれ順番に私の意図が働いているんです。
上から順に眺めながらナラティブに綴ってみたいと思います。
向上心を持ち、組織に明確な目標を与えれば
その事業、その会社には存在する意味が生まれるのかもしれません。
そうすれば、仕事は必然的にやりがいを内包し
やりたいことや、わくわくするような面白いこと
色々なことが芽生え始めてくるでしょう。
チームは笑顔に溢れ、常に人との関わりがあります。
信頼関係を元に支え合い、激励し合う抜群のチームワークは
多くの関係者に安心感を与えます。
その結果でもあり原因として、
社員の給与や福利厚生は当然満たされる。
そんな会社は必要最低限のルール、
すなわちコンテクストがあれば十分なのかもしれません。
どうでしょうか。
いい塩梅に言葉を繋いだだけですが
なんだか真理っぽいこと
経営のハウツー本に書いていそうなこと
に見えますよね?
では、「◯◯がない」の方も同様に
上から順に見てナラティブに語りかけてみます。
ハラスメントや差別はもってのほか
暴言や心理的圧力も時代錯誤が甚だしい
これを理解できない古いタイプの上司なんて問題外
組織をフラットにし、それらの膿を出して変容する。
それでも社会に貢献できること(黒字)を証明してみましょう。
これまたそれっぽい言い回しが完成しました。
SDGsやサスティナブルを包括した文章になっていますので
そういった啓蒙書の帯に書かれていそうですよね。
このことから分かることは何でしょうか。
学生はすでに今の時代に必要な会社を理解している。
そして本来的、本能的にそんな会社で働きたいと願っている。
ということではないでしょうか?
私たち先輩(それを社会というのでしょうか)が変われていない
変わりきれていないだけでではないでしょうか?
私たち以上に「魅力的な企業」に対して感度が高く
自分たちが生きていくうえで必要なことを概念レベルで理解できている。
でも、社会にはそういった会社があまりにも少ないように見えたり
もしくはそういう会社と出会う方法がなかったり
もっと言えば、「◯◯があるっぽい」会社は多いが
実態は違うってことも多いのかもしれません。
私は憂いています。
彼らはまだ2年生です。
就職活動はまだ先ですがとても心配なのです。
このタイミングで自分自身で言語化した
◯◯がある、◯◯がない、
純心な言葉、力のある言葉、自分なりの尺度、
これをもって就活に挑むことができるでしょうか。
誰かが言っていた価値観、
なんとなく流布されている言葉、
気が付かないうちに「就活」という型にはめ込まれてしまわないでしょうか。
私たち社会はもっと早く変わらなければいけません。
学生は私たちが思うよりも
感度高く社会を感じ、私たちと同じ未来を見ています。
そして不確かな未来に憂慮しながら、自分たちの居場所を探しています。
学生の皆さん、魅力的な会社とは?
ぜひ自分の言葉でナラティブに綴ってみて下さい。
これ、誰に向かって書いているのか分からなくなりました。
学生さん向け?
社会の誰か向け?
たぶん、自分に向けてでもありますね。
読んでくれてありがとうございます。