風と土で組織を見る
こんにちは。atteyaaのウッチーです。
最近ふと”風土”という言葉を見て、「この言葉面白いな」って感じたんですよね。
風土とは
なぜ面白いと感じたかを書いていく前に、そもそも風土とはどういう意味かということをまずは見てみましょう。
1 その土地の気候・地味・地勢などのありさま。
goo辞書
2 人間の文化の形成などに影響を及ぼす精神的な環境。
風土の意味は辞書には上記のようにしるされています。上記を踏まえ、組織という文脈を含めると、組織でいう風土とは次のように表現することができます。
「その組織に根付いているもの、独自的の価値観」
はい、まさに”組織風土”ですね。
そして会社の文化や社風はこの組織風土の上に出来上がると言われています。
つまり風土とはその組織の特徴の根幹にあるものと言っても差し支えないでしょう。
組織を意味づけするのは土だけではない
風土に似たような言葉では”土壌”という言葉もありますよね。
「Aという組織には、このような土壌がある」と言ったように、風土と同じ用にその組織がもつ特徴を表すために土壌という言葉もよく使われます。
したがって、その組織が長年に渡って培ってきた価値観を表すには”土壌”という言葉でも十分な気がします。
それでも”風土”という言葉が存在する。
土壌という言葉だけでも十分なのに、そこに”風”という文字を添える。
ここが、私が”風土”という言葉が面白いなと感じたポイントになります。
「つまり、組織には元来ある土壌だけではなく、新しく吹き込む風が大切なんだな」
私はそのように考えたのです。
つまりは、その組織の特徴を捉えようとするなら、土だけではなく、風も見るべきだと言うことです。
その会社や組織がどんな土壌を育んできたのか。その土にはどのような植物が育ち、どのような人たちがその土を耕しているのか。
組織の特徴を捉える上でもちろんそれは大切なことです。
一方で、その組織にはどんな風が吹いているのか。そこも組織の特徴を見る上では大切だということが”風土”という言葉が指し示していることだと感じるのです。
風とは何か。まずパッと思い浮かぶのは社内にどんな風が吹いているのか。つまりは社風ですね。
どのような人がどんな風を吹かしているのか。経営者だけが風を起こしているのか、若手も風を起こすことができのか。経営者が風を起こして、その風はちゃんと組織という船を進めているのか。進めるべき方向性を指し示す羅針盤(ビジョン)はあるのか。若手の風は壁に遮断されず、吹き抜ける行くのか。保守的な風が強いのか、改革的な風が強いのか。社風一つとってもいろんな観点で見ることができます。
経営者が起こす風も大切そうだし、若手の風がきちんと吹き抜けることも大切そうですよね。どんな風が吹いている組織が自分に合うのか。自分が起こす風はその組織に合っているのか。そんな観点も企業を見る上では大切になってきそうです。
そして風にはもう一つあると私は考えています。それは会社・組織の外から吹き込んでいる風です。
その会社はどんな社会課題やお客様と向き合っているのか。どんな帆を立てて外からの風を受けようとしているのか。
自然界を見ても、風があるからこそ、その地域(環世界)の外から様々な種が運ばれてきます。風に乗って渡り鳥は遠くからやってきます。風や渡り鳥によって、様々な種が運ばれてくるからこそ、土壌も豊かに育っていく。
だからこそ、会社には外からどんな風が吹き込んでいるかは大切です。
その会社にはどんな風や渡り鳥が種を運んできているのか。そもそも外からの風に壁を作っていないか。そんな観点で会社を見てみることも大切でしょう。
企業理念は風土を言語化したもの
土壌と風。その2つの観点で組織を見るとお話をここまでしてきました。
ここで改めて組織風土という言葉に立ち返ってみたいと思います。
組織風土というのは「その組織の独自の価値観」です。
組織独自の価値観が表れているものは何か。それは企業理念です。
つまりは、企業理念が文化も社風も作っていく。
企業理念があるからこそ、様々な風を受けても方向を見しなわず、風を力に変えて進んで行くことができるのです。
だからこそ企業にとっても、就活をする人にとっても企業理念は大切なのです。その会社の企業理念、すなわち風や土が自分に合うかを確認していくことは大切です。
新入社員とは会社にとっては外からの風であり種です。自分自身がその土壌でしっかりと根を生やし成長していくためにも、その会社の土と風が自分に合うかを大切にしてみてはどうでしょうか。
今回は組織をテーマに書いてみましたが、自分自身はどんな風を起こしているのか。どんな風を受けているのか。そんな観点でキャリアや自分自身について考えてみるのも面白いかもしれませんね。
自分だの風を起こしていくためには、仕事以外でも多くを学び、思考していくことが大切にしてみるといいでしょう。
以上、ご一読に感謝です。