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勇気がチームを変える

みなさんこんにちは。いまむーです。 

最近、インプロ(即興劇)を観る機会がありました。

これまでの人生で、通常の劇を観ることはしばしばあったのですが、
インプロを観るのは初めての経験でした。

役者は7人ほどで構成されていたのですが、
台本もなく、先が分からない中で、
出演者が入れ替わり立ち代わり演じることで、ストーリーを紡いでいきます。
誰もが主役であり、時には脇役としてふるまう。
全員がメインキャラクターという劇は新鮮で衝撃でした。

そして、社会人として学ぶべきマインドも多かったです。

リーダーのいないチームはどうなるか

会社の主要な仕事を遂行するチームである場合、基本的にはそれに適した部署が存在するので、リーダーがいることがほとんどですが、
明確なリーダーのいないチームやミーティングというものは社会に多く存在します。

社内の有志で集まったプロジェクトや、特定の役職だけのミーティングチームなど、社内横断的なチームの場合、明確なリーダーをあえて立てないことがあります。

私の経験上ですが、リーダーを設定しないチームは上手く機能しないことが非常に多かったです。
それは、リーダーのいないチームでの立ち居振る舞いに慣れていない事が一つの要因だと思います。

リーダーのいないチームでは、ミーティング時に何が起こるでしょうか。
無意識にリーダーを求め、
そのチームで役職の高い者や、年齢が上の者がイニシアティブをとって進行したり、判断してくれることを期待したり
なんとか調和をはかろうと、多数派の意見に寄せていくような、いや~な民主主義的会議になったりします。

でも、それって望ましい形じゃないと私は思うんです。
インプロのように、リーダーは何人いてもいいはずなんです。
その方が、建設的なチームになります。

グループシンク

先ほど、「いや~な民主主義的会議」と言いましたが、
協調や調和を過度に意識し、合意形成を図ろうとすると
グループシンク(集団浅慮)に陥ります。

グループシンクとは、
人が集団で行動する際に、自身の判断や意志が、集団の意思や雰囲気に影響を受け、独自の判断を欠いてしまったり、深くまで考える事を抑えてしまう心理現象を意味します。
グループシンクが働く状況下では、対立を気にするあまり、批判的な思考を抑えたり、疑問を持つこと、疑問をぶつけることを抑えたります。

そうした状況下で決まった事柄を進めていくと、
メンバーの中ではモヤモヤが大きくなっていき、最終的にはだれも望まなかった結果になりかねません。

本来は、全ての意見を場に上げて、全体で話し合うべきなのです。
特定のリーダーがいる組織でも同じことが言えます。

グループシンクによって自身の意見を抑え込んでしまうと、せっかく自身がそこにいる意味が無くなってしまいます。

チームとしてのメリットが損なわれ、
上手くいかない”しょうもないチーム”になってしまいます。

特に新人や若手の場合、経験を持つ先輩や上司たちがいる前で自分の意見を発信することは勇気がいる事かもしれません。
それが否定的な意見であればなおさらです。

しかし、自身の意見を出すことで、チームに蔓延するグループシンクを破壊することに繋がります。一人が動き出すことで、空気が変わり、周りの行動も変わる。それだけで立派なリーダーです。

インプロと同じで、全員がメインキャラクターであり、その場面に応じてリーダーになることが大事です。
勇気をもって素敵なストーリーを紡ぎましょう。

以上です。ご一読ありがとうございました。

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