知っている職業でしか社会は語れない

私たちは「知っている仕事」の範囲でしか社会を語れないのかもしれません。
「両親」「家族」「先生」「公務員」、そしてCMで目にする大企業。
けれど実際には、名前も知られていないけれど社会を支える中小企業や、多様な仕事が数えきれないほど存在しています。
だからこそ、いろんな仕事を知り、そこにある職業観に触れることが、自分の未来を広げていくのです。
こんにちはatteyaaのウッチーです。
朝のニュースを見ていると、社会の課題や経済の動きが語られます。
でもふと立ち止まって考えてみると、それを自分ごととして理解できるのは、自分が知っている職業や働き方を通してだけなのかもしれません。
小さい頃から耳にしてきた職業といえば、「先生」「会社員」「公務員」。
大学生になるとさらに、就活サイトやテレビCMでよく目にする大企業の名前が加わります。
けれど社会は、それだけで回っているわけではありません。
実際には、広告に出てこないけれど、地域や産業を支えている素晴らしい中小企業が日本には数えきれないほどあります。
私たちは「知っている職業」「聞いたことのある企業」の範囲でしか社会を語れず、その想像力の幅が、自分の未来を描く幅でもあるのです。
「知らない仕事」が社会の奥行きをつくる
就活を始めると、多くの学生は「自分に合う仕事はなんだろう」と悩みます。
でもその前に、そもそも「知らない仕事」がどれだけ多いのか、立ち止まってみることが大切です。
たとえば、毎日使うスマホひとつとっても、メーカーやサービス提供企業だけでは成り立ちません。部品をつくる人、物流を動かす人、販売を支える人、デザインを考える人、セキュリティを守る人…。そこには数えきれないほどの職業が連なっています。
社会は、知っているよりもはるかに多様な仕事で成り立っている。その事実に気づくことが、社会の奥行きを感じる第一歩です。
職業観に触れることが、自分を映す鏡になる
いろんな仕事を知ることの大切さは、「知識が増える」だけではありません。
むしろ大切なのは、そこにいる人たちの職業観に触れることです。
「なぜこの仕事を選んだのか」
「どんなやりがいを感じているのか」
「逆に、どんな葛藤や苦しさを抱えているのか」
そうした語りに触れると、自分の中にも問いが生まれます。
「自分はどんな価値を大事にしたいんだろう」
「働くうえで譲れないものはなんだろう」
「本当にやりたいことって何だろう」
他者の職業観は、自分を映す鏡のようなものです。多様な人の語りに出会うことで、自分自身の輪郭が少しずつはっきりしてくるのです。
「知ること」が未来を広げる
就活を“正解探しのゲーム”のように感じる人も少なくありません。
けれど未来は、誰かが用意した正解にたどり着くものではなく、自分でつくっていくものです。
だからこそ、社会に広がるいろんな仕事を知り、その中で生きている人の思いや価値観に触れてみること。
それが、自分のキャリアをデザインするための確かな土台になるのだと思います。
最後に
「知っている職業でしか社会は語れない」――だからこそ、もっと知ろう。
そして、その中で出会った多様な職業観を自分の中で受け止めながら、自分自身のキャリア観を育てていこう。
atteyaaは、そんな出会いをつくるプラットフォームです。
さまざまな企業や人と対話を重ねる中で、きっと新しい社会の見え方や、自分の未来のつくり方が見えてくるはずです。