面接で頻出する「成長できる環境」について思うこと
みなさんこんにちは。
はるです。
タイトルの件、新卒面談などで
「どんな会社を探しているか」「どんな軸で就活をしているか」
などの質問に対して、多くの方が答える内容です。
やはり初めて社会人として入社する会社ということで、「まずは成長したい」と思うのだと思います。自分も非常に共感できる話です。
入社してからも、若手社員の方からは「成長」というキーワードをよく聞きます。類語で「まずはスキルをつけたい」と言うのも似ている言葉ですかね。これもやはり、入社して1年2年ではできることはまだまだ限られていることを実感したり、これから任されるであろう経験のない仕事を不安思ったりする気持ちから、もっといろんな仕事ができるようになりたいという思い、この言葉を使うのだと思います。
ただし、この言葉は捉え方を間違えると少し危険な言葉だと思います。
まず会社側は面談を受ける方が「成長できる環境」を求めている方が多いことを知っています。
そして、もちろん社員の方には成長してバンバン成果を出して活躍してほしいと思っていますし、その制度も用意しています。
なので、どんな会社の説明会に行こうが、
「弊社は成長できる環境です!」
と言うに決まっています。笑
そしてもっと言いますと、どんな会社に入ろうが必ず成長します。
例え残業過多のいわゆるブラック企業に入ったとしても、(体や精神を壊しては元も子もないですが)それだけ若手のうちから多くの仕事に取り組むわけですから、成長しないわけがありません。
そのような会社に入ってしまった場合、無意識的に成長できたとしても、
「自分が思っていたイメージじゃなかった」
となってしまう可能性は高いと思います。
「成長できる環境」というのは、これでいいのでしょうか?
まあ良くないですよね。
「すごく理念に共感し、社員の方の雰囲気も業務内容も自分にマッチする会社に出会った。まずはここで任される業務を必死にこなしていこう」
という気持ちになっていた方がいいですよね。
これから成長していく未来が見えやすいです。
なぜこのようなイメージとの相違や、ミスマッチが起きるのかというと
「成長できる環境」という言葉の粒度が粗すぎるから、だと思います。
もっと言うと人任せな言葉です。「成長できる環境」を用意するのは会社です。
「成長できる環境」の会社に入ってるだけで自動成長、みたいなイメージでミスマッチが起きると思います。
そうではなく、
「自分はどう成長していきたいか」
を考えなければいけませんね。
考えた結果、先ほどの例のように「まずはこの会社で任されたことを頑張っていこう」となったならば、それは全然良いと思います。
自分のハンドルは自分で握るのが大切です。
では、「自分はどう成長していきたいか」はどう考えれば良いのでしょうか。
「そんなん正解なんてない&オンリー1なんだから自分で考えなさいよ」と言いたくなるような難しい問いですが、ネット上にもセオリーやアドバイスは沢山掲載されていますね。
例えば、その中の一つが自己分析だと思います。
過去を振り返り、自分が一番熱中した、成長した出来事はなんだったのか、その情熱源はなんだったのか。環境、人、内容、その時の気持ちなどに沢山ヒントが転がっているのではないでしょうか。
ずっと平坦な道を歩いてきたよ、何もなく過ごしてきたよいう方も、そういう方はなぜそれが出来たのか考えて、それに近い雰囲気の会社で頑張るのが良いのかもしれません。(例えば、毎日変化の少ない業務を淡々とこなすのが得意、指示された仕事を完遂できる、というのはすごい強みです。嫌いなのに無理に企画業務や、ビジネスを考えて起業する方向へ進む必要はありません。)
考えた結果、「わからない」でも良いと思います。わからなくても、その結果いろいろな解が出てくると思います。例えば、どこでも活用できるITリテラシーを高めたい、営業能力を高めたい、今年は就職せずに大学院に行き専門知識を増やす、などです。
今までも、高校選びや大学選び、部活選びやバイト選び等も無意識的に「選択した理由」「継続できた理由」があると思います。
その中に、自分がワクワクする、熱中するもののヒントが隠されているかもしれません。
今までの自分を振り返り、今後「自分はどう成長していきたいか」を考え、わからないなりにも納得した選択を導き出せれば後悔することは少なくなってくるのではないでしょうか。
今日の話をまとめると、
・「成長できる環境」という言葉は危険で、基本的にどこの会社も成長できる環境なのだからミスマッチを起こす可能性がある。
・「自分が目指したい方向に、思ったように成長できる環境」を考えてみてはどうですか?
使いやすい「成長できる環境」という言葉ですが、少し掘り下げてみて考えてはどうでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。
それでは。