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ジレンマとアイロニー(結局ムズい会社選び)

こんにちは、atteyaaのマツイです。

本日はタイトルにあるように
結局会社選びって難しいよね〜と
原点に帰る感じです。

なぜこんなタイトルにしたかというと
私自身があらためて思うことがあったからです。

先日、とある県のジョブカフェさんが主催する学生向けイベントに参加してきたのです。
(私は学生にメッセージを届ける経営者としてフラットな役割で呼んでいただきました。)

そこには就職先について検討し、それぞれ個々の課題を抱えた学生と
応募者の獲得を直接的間接的に期待する地元の中小企業と県庁が参加していました。

ジョブカフェさんとしては、
若者に職業機会を提供するという大きな使命があり
加えて、厚生労働省の流れを汲みつつ
46都道府県に設置されているという地政学的な意味から
必然的に地元の企業と若者の接点を提供するという役割を担うこととなります。

更に今回のイベントはそこそこ力の入ったイベントのようでした。
(開催場所や準備など予算感も含めてそのように感じました)

となるとどうなるか?

「魅力が似た会社が集まる」

これでした。

これは悪いことではありません。
どちらかというと良いことだと思います。
ジョブカフェさんは学生に紹介したい会社を厳選し
企業側も組織の魅力を伝えることのできる人材を送り出す。

そんな中、私が感じたのは
「みんなめちゃくちゃいい会社じゃねーかよ!わかんねーよ!」
ってことなのです。

各社それぞれ表現は多少違うものの
・働きやすい(相談しやすい)
・経営者と距離が近い(フランクな経営者)
・挑戦できる環境がある
このあたりを伝えていました。

大手のナビサイトで見つけることのできる会社や
その他消費活動・広告で見る企業以外の会社を知る。
知名度や規模以外の尺度を得る。
そんな機会としてはとても大事だと思いますが、
その尺度の中での判断がまたまた難しいという現象。

企業の先輩社員は異口同音に言います。
「軸を持って就活して欲しい」

自分の軸、すなわち自分なりの尺度。
「これを持てば良いのだよ」と
先輩たちはしきりに言い
たくさんの尺度をプレゼントしてくれます。

何なんだこれは・・・。
むず!難しい!!

まさに、ジレンマ。

新たな尺度を見つけると
そこにはまた無数の会社がいる。

ゴキブリを一匹見つけたら100匹いると思え。
なんて昔からよく言いますけど
そんな感じです。
企業を選ぶ尺度を見つけたら
そこには数多の企業がいるのです。

では、どうするか?

ここからは一つの提案ですが
苦労して見つけたたくさんの尺度を捨て(そんなバカな!)
企業理念だけに絞ってみるというのはどうでしょうか。

共感できる企業理念の会社を探す。

企業理念は会社の憲法のようなものですから、
具体抽象を問わず、企業のすべての源が表現されています。
働きやすさも、
経営者との距離も、
挑戦できる環境も、
すべては企業理念が端緒であり、起こりなのです。

企業活動の全ては企業理念から始まっている。
こう言い切っても過言ではありません。

えっ?
企業理念に共感できる会社が数多見つかったらどうするのか?
同じじゃないのかって?

いや、ここは更に見分ける方法があるのです。
以下の図を見てみてください。

企業理念の間違った位置づけ

企業理念というのは、
企業が企業活動を円滑にするために制定するもの。
なので、戦略や戦術の上位概念として存在する。
多くの人がそんなイメージを持っていて
上の図はそれを図示しているという意味で
「ふむ」と、疑うことなくしっくりくるのではないでしょうか。

実はこれがそもそもの大きな間違いなのです。
企業理念というものは下の図のように
企業そのものよりも上位の概念として存在します。

企業理念の正しい位置づけ

企業理念を実現・体現するために組成されているのが企業なのです。

こう捉えると、企業の見え方が変わります。
ほとんどの企業が前者のケースで企業理念を運用しています。
企業の都合で企業理念を振りかざし、振り回す。
そう結果、多くの不正や不祥事が発生する。

企業理念を正しく位置付けできている企業は
会社都合や自社の目線で企業理念を語ることはありません。
社長や役員に対して忖度することもありません。
なぜなら、企業理念を体現しようとする組織であれば
理念の下では「誰もが公平」であるからです。

それは企業理念に照らした場合正しいのか?
この問いかけが企業の上下関係に関わらず
常に飛び交っているのが正しい理念運用です。

この会社は企業理念をどこに据えているのか?
企業の都合で企業理念を濫用していないか?
この社員さんが語る企業理念は自社中心か?それとも?

とかとか、そんな風に見ていくと
意外と正しく理念運用できている会社が少ないことに気づくはずです。

そう、残念ながら「数がとても少ないのです」

共感できる理念があって
その会社が理念を正しく運用できている

そんな会社を見つけた場合はもうそこ一択です!

よし、これでもう就活の軸(尺度)探しから開放されますね。

えっ?
数が少ないんだから
そんな会社は見つからないじゃないのかって?

いやはや、ジレンマです。

読んでくれてありがとうございます。

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