人間臭い人が魅力的に見える

みなさんこんにちは。いまむーです。
『人間は、不幸にならない程度には、愚かでなければならない。』
ドストエフスキー著「カラマーゾフの兄弟」に出てくる一節です。
人間は完全に理性的ではいられない。むしろある程度の「愚かさ」、つまり感情の揺れ動きや非合理性を受け入れることこそが、人間にとって自然であり、幸福に繋がる可能性を示唆した言葉となっています。
人間が持つ「愚かさ」とは
ここでいう「愚かさ」は知的な意味での未熟さではなく、
余計なことを考えすぎないなどの適度な鈍感さを指した言葉だと考えられます。
私達は余計なことを考えすぎてしまう事がしばしばあると思います。
例えばこんな経験はありませんか?
・就活の面接で「変なことを言ったら落ちるかもしれない」と考えすぎて、無難な答えばかりになってしまう
・ミスを恐れて積極的に質問できず、結果的に理解や成長が悪くなってしまう
・ミスをしたときに「もうダメだ…」と悲観的になってしまい、行動が出来なくなってしまう
どれも私が経験したことのあるエピソードですが、気持ちが分かる方も少なくないのではと思います。
「自身のことをより良く見せたい」「完璧でなければならない」というプレッシャーは、多くの就活生や社会人が感じるものです。
理性と感情
私たちは大人になるにつれて、理性が磨かれます。
空気を読んだり、場の雰囲気を考えて発言できるようになっていきます。
しかしながら、感情より理性を優先させすぎてしまうと、人間本来の魅力が損なわれます。
例えば、感動的なスピーチや映画を観たとき、私たちは論理的な正しさよりも、その場の雰囲気や登場人物の感情に共感して心を揺さぶられます。
多くの場面において、人の心を動かすのは、理性よりも感情です。
職場や就活の場面でも同じです。
・面接では、完璧な回答を準備するよりも、自分の言葉で熱意を伝える方が面接官としては印象に残ります。
・上司や同僚との関係も、冷静で正しい発言だけでなく、感情を交えたやり取りが信頼関係を深めます。
・商談では、データの羅列よりも、自身の想いを交えた話のほうが、人を惹きつけ、相手からも素直な意見を聞きやすくなります。
もちろん、理性は重要です。冷静な判断が求められる場面もあります。
しかし、人間関係を築き、相手の心に響くためには、感情を伝えることが不可欠です。
理性と感情は相反するものではなく、両立させる必要があるものです。
感情を素直に表現しながらも、適切なタイミングで理性を活かすこと。
そのバランスを意識することで、人間関係も仕事も、より豊かなものになります。
人間臭さを大切にする
私たちは、つい「こうあるべき」という理想に縛られ、感情を抑えたり、完璧を求めすぎたりしてしまいます。しかし、本当に大切なのは、自分らしさを失わずに、自然体でいることなのかなと思います。
人から見ると、弱さや失敗経験などの不完全さも魅力の一つです。
「人間臭い人」は、決してダメなわけではありません。 むしろ、人を惹きつける魅力があり、職場や人間関係の中で強みになります。
感情を大切にしながらも、理性的な判断を忘れない。
是非皆さんも勇気をもって、人間臭さを滲み出して見てください。
以上です。ご一読ありがとうございました。