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就職氷河期→コロナ世代の学生へ(就活で起こっていること、起こること)

学生の皆さん、就職活動お疲れ様です。
ホント、大変ですよね。心中お察しします。
楽しんでる方もいるんでしょうけど。
やれインターンだの、就活だの、世間はうるさいですよね。

今日はそんな学生さんに、就職氷河期の私からプレゼントです。

「今本当の意味で就活で起こっていること」

についてお話しします。
厳しいことを書きますが、私も氷河期世代なので辛い時でした。
なので許してくださいね。

これをお伝えすることで、
学生さんには「就活とは何か?」を考えていただき、
同時に社会に対して「これからの就活について」を問いかけたい。
そのように思っています。

なので、このブログはその社会へのメッセージの骨子であり、
このメディア「atteyaa」の根幹でもあります。

就活で起こっていること、

それは「学生の商品化」です。

これは意図せず始まったことですが、新卒就職活動は学生の見本市です。
有名なR社が仕掛け、気付けばそうなってました。

それは、企業の情報をダイジェスト版として学生へ提供し、
学生が就職先を見つけやすくする、いわゆる就職情報誌として産声を上げました。

その後それがWeb化され、求人サイトとして進化し、その世界は肥大なマーケットとなりました。
気付いてましたか?
求人サイトへのエントリーはマーケットの棚に陳列されたってことなんです。

なので、学生の就職活動はいわば「商品開発」となります。
当然、購買者は企業です。
学歴、自頭、ES、自己分析、スキル、経験、コミュニケーション能力等々
様々な能力を磨き、自分という商品を開発します。
で、企業のお眼鏡にかなわないと買ってもらえません。不採用です。

新卒就職活動は、あたかも、学生が就職するための時間や機会をもらっているように聞こえますが
実態はまったく違います。
企業が効率よくスーパーマーケットで買い物ができるように陳列させている。
それが新卒就職活動です。

このままでいいのでしょうか?
「学生の商品化」、それが就活。
これが最初に気付くべきこと。知っておくべきことです。

次に、大事なことは上記を踏まえたうえで

「フツーの商品はいらない」ってことです。

順に説明していきます。
就活を始める前や序盤に、多くの学生がこう思います。
「まあ、見た感じ企業はたくさんあるし、それなりの会社に就職できるだろう」「自分はそこまで優秀とは言わないが、そこまで悪い人間とも思えない、だから大丈夫だろう」
これが多くの学生に見られるマインドセットです。

262の法則というのがあります。

どんな組織やグループも、
優秀な者が2割、普通の者が6割、そうでないものが2割、
この構成になる法則があるというもの。
これは不思議な法則で、262それぞれのグループを抽出すると
その中で再度262が生まれると言われています。

たしかに、優秀な学校でも落ちこぼれと言われる子は出ちゃいますし、
頭が良くない学校でもその中で優秀な子はちゃんと育ったりします。
なので、感覚的にもこの262の法則は理解してもらえるんじゃないでしょうか。
で、大事なのはここからです。
262の中で、多くの学生が「自分は6だ」と思っている。
これがとても怖いことで、就活の構造的問題の一つでもあります。

262で見ると、

実は上位の2割は就活に登場しません。

「!?」ってなりましたか?そうなんです。
262の上位2はすでにスタート時点で違います。
就活をしなくても就職先が決まります。
方法はいろいろですが、大別すると以下の二つです。

  • 学生起業家
  • 特定の企業からリアルスカウト(先輩や研究室など何かしらの良縁、縁故)

上位の2は就活には登場しません。
巷のスーパーマーケットには並ばないんですよね。分かりますよね。
本当に高級なモノって近所のスーパーマーケットには並ばないですよね。
決まった人(企業)がこっそり買う(採用する)のです。

では、262の下位の2はどうか?
ここはあえて厳しい言い方をしますが、

「最初はどの企業も眼中にありません」

でも、そうですよね。
自分がスーパーマーケットへ行って買い物することを想像してみて下さい。
6と2が並んでいたら、6の方を買いますよね。
そして値段(企業における採用の工数や初任給)はほぼ同じなのです。

ということは、就活では何が行われているかというと
262の中位6の中で、再度262の振り分けが行われているんです。
母数を100人としたら、上下の40人がいなくなったので60人ですね。
60人を再度262で分けると、12人:36人:12人となります。

で、まず起こるのが、この上位12人は各社で取り合いです。
この子たちはすぐ就職先が決まります。
そして下位12人は企業としてはいったんペンディング状態になります。
なぜか、一概に悪いとは言えないが「上の48人と比べると劣るから」です。
じゃあどうなるか?何となくわかりますよね。
また中位36人で262、
そしてまた262・・・262262262262・・・
てか、こわぁ!

こう考えると、少し自信がなくなる学生も多いのではないでしょうか?
そうなんです。これが就活の構造的問題なのです。

企業の課題に向き合ったサービスとして
「新卒就職活動」というマーケットがあります。
間違ってはいけないのは、
会社説明やインターンは学生のためにされているわけではありません。
すべて企業のためです。

ESも学生がPRするためにあるのではありません。
起業が学生を選別するためです。

そしてなぜかESを添削してくれる人たちがいます。(笑)
学生はそういう方達のアドバンスを求めがちですが
これも間違ってはいけません。
この人達もこの滑稽な仕組みの中で生きる人たちです。
要は彼らは新卒就職活動における卸な人達です。
流通には欠かせない存在なのです。

でも、彼らは気付いていません。
自分たちはすごく良いことをしている。
学生のために素晴らしいアドバイスをしている。と思っています。

でも、本当の意味でやっていることは
スーパーマーケットに陳列した商品の検品にすぎません。
売れ残りをチェックし、売れるように見せ方を変えたり値段を変えてるのです。

でも、今の構造上必要なポジションなんですよね。
そこを攻めても仕方ありません。

そういったことを理解せずに就活というスーパーマーケットに陳列されると、
入社した会社を「自分が選んだ」と思ってしまいます。
でもこれ、違います。
自分で選んだつもりかもしれませんが、構造的にはそうなっていません。
良い棚からこぼれて、次の棚からもこぼれて、
ようやく並んだ棚では選んでもらえず、
やっと選んでもらった会社から会社を選んだだけで、

そこにある自分の主体性や志向は微々たるものです。

ここを知ることが、とても大事です。
新卒就職活動は、

  • 学生の商品化が行われ
  • フツーの商品は買ってもらえないということ。

そして、これはコロナ後から益々顕著になります。
今盛んに言われているJob型雇用なんてこともその一つです。
でも、これもほとんどの学生には関係ありません。
Job型雇用が関係するのは262の上位2の人たちだけです。
(このあたりは長くなるので今回詳述しません。また別の機会があれば書いてみます。)

私たちは、就活のこの構造に課題を感じていて、
これを解決するのが使命だと考えています。

学生と社会のための課題を再設定し、atteyaaを拡げて参ります。

※注意※
atteyaaとは?
採用を軸にしたウェブメディアで、
学生と企業の正しい出会いを創っていきます。

読んでくれて、ありがとう。

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