1. HOME
  2. ブログ
  3. 海外就職のリアル

海外就職のリアル

みなさんこんにちは。

海外留学の記事はご覧いただけましたでしょうか?

今回は海外シリーズ第二弾として、「海外で就職するとどうなるの?」という話をします。

まず、はじめに筆者が体験した海外就職について説明します。

・就職先はシンガポール
・現地企業に就職 (日本の企業に就職し、海外に派遣されたわけではない)
・なのでビザ発行から家探しから何まで自分でやる
・筆者のTOEICスコアは驚きの450
・一応技能職

–どうやって行ったの?

海外企業に行くには、まずどこから募集案件を見つけてくるかが大事です。
とはいえ、いきなりネットから探してこいというのも酷な話です。

そこで、まずは世界的な就職SNSである「 LinkedIn 」に登録するなどするのが良いです。もちろん英語で記載する必要があるし、日本式みたいなレジュメの書き方はアウトです。海外がどういったレジュメを書いているかはちゃんと調べましょう。

https://jp.linkedin.com/

ここに登録すると、結構な頻度で海外企業からコンタクトが届きます。
ですので海外にも通じる実績があるといいですね。筆者も詳しくは言えないですが、自分の関わったことで世界的なニュースになっていたので、言語は通じなくても話は早かったです。

–良かったところ


①給料が高い
日本に比べると給料は倍近くなります。(職種にもよりますが)
いわゆる「技能職」に当たる人は日本に比べて海外はとても評価されている現状があるので、自分の腕で戦っている人はさっさと海外に進出するととてもハッピーになれます。(そのせいで日本の技術力はどんどん落ちて、海外に周回遅れになっている現状はありますが……。
ただ、後述の「物価が高い」問題があるので、実はもらった額ほど贅沢は出来るわけではなく……。

②税金がほとんどない
税金に苦しめられている皆さん。シンガポールの税金はとてつもなく少ないです。年10万いくかどうか、そのレベルです。ですので必然的に手取りは日本のときより増えます。

③週末は気軽に海外旅行
マレーシアやタイ、ベトナム、インドネシアにカンボジアなど シンガポールのそばにはアジアの観光地域が密集しています。3万円もあればこれらの国に、それも北海道に行くような感覚で行けます。土曜朝に行って日曜夜に帰ってくるのも余裕です。マレーシアなんて日帰りでも余裕です。旅行し放題なのはとても楽しかったですね。

④タピオカ天国
日本でも流行りましたよねタピオカ。
シンガポールでは流行る、流行らないではなく。タピオカは文化に根付いているのでどこでも並ばずに飲めます。しかも日本の1/3ほどの値段です。
筆者も毎日タピオカミルクティーを飲んでいました。そして太りました。

⑤いろいろな国の友達ができる
様々な国籍、人種が集う国シンガポールでは、そこで出来る友達もまさに多様です。文化や背景などが違う友達とは、話していて学ぶことが多かったり、そんな世界があるのか!と驚くようなことも多く、刺激的です。

と、書いていて思ったのですが、仲良くなりすぎると、

私「ようハゲ
友「うるせークズ
私「暇だから飲みに行こうぜ
友「りょ

くらい適当な会話しかしなくなるのは、万国共通です笑

–悪かったところ

①物価が高い
シンガポールの物価はとんでもないです。ひとり暮らしのハードルは大体月30万円の賃料が払えるかどうかになります。
ですので、必然的にシェアハウスに住むことになりますが、それでも6畳に満たない部屋で10万円することもあり……。
食費で言うと、ホーカーという地元のお店にいけば1食500円くらいでなんとかなりますが、とにかく油が濃く、味も雑で、ずーっと食べていると心が折れそうになります。なので日本食レストランなどに行くわけですが、ラーメンが2000円だったり、私の好きな某O戸屋のO戸屋セットが3000円超えていたりと、だいぶハレンチなことになっています。
ちなみに酒税もぶっちぎりなので、お酒好きな人は日本の数倍コストがかかります。日本の居酒屋のボッタクリ価格が良心的に見えてきます。飲み屋で飲んでいたら一人数万円なんてことはよくあります。
タバコは1箱1000円です。

②ご飯のクオリティはお世辞にも……
よく、シンガポールに来る友人たちが「シンガポールは料理が美味しい!」と言ってくるのですが、現地勢からすると「何言ってんのお前」という感じです。

確かに油が濃く、味もハッキリしているので旅行に来た人は一瞬そう思うかもしれません。ただ、それを毎日繰り返していると2週間が限度です。あとはただの地獄の苦しみを味わうことになります。
それでも、最初の頃はなんとかヘルシーなものを、と、某Mドナルドよりシンガポールで展開しているSウェイというサンドイッチ屋をリピートするのですが、それも繰り返していると飽きてきます。
そこで、自炊するにも物価が高いのでむしろコスパが悪かったりもして……。

やはり日本の食文化はぶっちぎりで世界最高だと思います。

③言語の問題
英語以外にも、中国語やマレー語など多様な言語が飛び交うシンガポールでは、訛りなどの問題やシングリッシュと言われる独自の進化をした英語の対応がとても大変です。というか最初のうちは何言ってるのか分かりません笑
ただ、こんなものは1ヶ月もいれば慣れますので、そこまで問題でもないかもです。

④娯楽不足
娯楽はとにかくないです。観光地のようなものは数えるほどしかなく、大体がこっちに引っ越してきてから一ヶ月くらいで行ききってしまうので、すぐに暇になります。中にはカジノに入り浸り、プロギャンブラー並の利益を叩き出す狂人のような人もいました。趣味でなにかスポーツなどを始めると良いかもしれません。

⑤すぐクビになる
海外あるあるなのですが、朝にいつの間にかクビになっていて午後の会議にはいませんでした~みたいなことはよくあります。
ただ、実力社会かと思いきや、上司に取り入ることで難を逃れているパターンは日本と同じくらい見受けられます。
違いがあるとしたら、その上司すらファイヤー(解雇)されることがよくあるかどうか、ですね笑
ちなみに役職関係なく利益にならないと判断されればいなくなるので、腐敗の度数は日本よりは低いでしょう。

–まとめ


筆者は海外就職をしないと体験できないであろう多くのことを経験することができました。海外に住むということがどういうことなのか、外国人と働くとはどういうことか、異文化コミュニケーションがどう難しいのか。グローバル化の進む現代社会でこれらの経験は役に立つ場面があるかもしれませんね…。もし、海外で活躍を目指しているのなら。

と、前回の記事同様の締め言葉をコピペしていて思ったのですが、

日本人の多くは海外コンプレックスが強すぎて、海外企業に行ってただけで勝手に評価されるので日本での転職も超有利

というメリットがあります。どこで働くかなんて、基本的にその人の能力に関係はないと思いますけどね。ただ、胆力やメンタルなどは人の数倍はないと出来ない行為だと思うのでそこの点は確かにあると思いますが。

そんなわけで皆さんも悩んでないでさっさと海外に就職しましょう、一度くらい!
人生は一回しかないのだから、やったもん勝ちですよ!

関連記事