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【社員目線】大手企業と中小企業の仕事内容の違いは?待遇・福利厚生は?






みなさん、こんにちは。はるです。

以前、こんなインタビュー記事を書きました。


彼女は大手インフラ企業総合職勤務で、新規ビジネス企画を担当しています。(詳しくは上記記事参照)

その会社は、グループも合わせれば社員は何万人かいて、テレビCMもよくやっている、多くの人は存在を知っている会社です。

一方筆者も、100人規模の会社でたまたま同じ新規ビジネス企画を担当しているんですね。そして歳もほぼ同じ、20代後半。

そこで、彼女から聞いた話を元に、大手企業と中小企業では、同じような仕事のカテゴリーでどのように違うのか、また大手は福利厚生が

良いと言いますが実際どう違うのか、などインタビュー記事では触れていなかったところを比較して書いてみたいと思います。





1、仕事の進め方(新規ビジネス企画)



まず業務内容ですが、大枠は同じです。今までにないサービスや、今の課題を発見し、それを解決する方法を考え、実施します。ただし、やり方は全然違います。

大手企業では、まず予算を確保するために実施する内容を細かいところまで固め、経営者に説明しOKをもらうところからスタートします。

基本的にビジネスアイデアは社会の指針(上の記事でいうとカーボンニュートラル2050など)や、経営者の示す方向性から種が生まれ、本社のチームで課長をまじえたブレストなどで実施内容の大枠を固め、部長に報告→指摘修正→役員(本部長以上)に報告→指摘修正、みたいな形をとるようです。

ここで、一つ新しいビジネスをするにあたり、関連部署とグループ会社合わせると10以上の組織が関わってくるらしく、どのグループ会社がどの仕事をいくらでやる、というところの調整が非常に大変なところみたいですね。

例えば、10人超のクラス仲間で旅行を企画する時に一人づつ希望と予算を聞いて、結果をまた一人づつにすり合わせするようなイメージでしょうか。関係者が多く、性格も担当業務も全然違う人たちを取りまとめる必要があるので、伝え方、言い回し、人間関係の構築などに特に気を使うそうです。



一方、中小企業では、予算は経営者のさじ加減で最初から決まっています。その中でどうしていくかを考えるようなイメージですね。

ビジネスアイデアは経営者のやりたいこと、または社員が出したアイデアで経営者が実行したい、してもいいと思ったところから出てきます。筆者の会社では、ビジネスの種は飲み会や、ワーケーション先でワイガヤしている時に生まれることが多いと思います。

そして、基本的に実行ベース、方向性は決めますが、先の方までタスクを固定させることはあまりしません。そして、どの部署がいくらでどのタスクをする、という考えではなく、そもそも組織が小さいのでタスクは担当者単位です。営業、マーケ、企画、開発などの何かを一人が兼務していることも珍しくないですね。全然本職じゃない内容もあれもこれも担当になるという大変さがありますね。




2、業務内容




次に業務内容ですが、こちらも仕事の進め方の違いによって大手企業と中小企業では大きく違っています。

まず大手企業ですが、前述したように、関連する会社や人が非常に多いので、本社の企画チームでは調整業務がかなり大きなタスクになってくるようです。各関連会社との打ち合わせ時間、その結果を本社の上層部へ報告する時間が仕事内容の半分ほどを占めています。メールや電話もガンガン飛んでくるので、ミーティングとメール返信、電話対応が業務の80%〜90%、あと10%〜20%+残業時間で資料作成、決済処理等の業務をするそうです。

次に中小企業ですが、大手企業とは違い関係者の数が少ないため、ミーティング時間は全体の15%〜20%ほどの印象です。企画内容を考えたのち、すぐ実行となるケースが多いため、企画を実施するための資料作りをしている時間が多いです。また、筆者の場合はシステムの仕様決めも担当しているので、UI作成や仕様考察、変更などをして資料化し、チームに共有する、という仕事もよくやっています。前述したように、全然やったことないことがよくタスクになる(例えば、UIのデザイン作成など。大手企業だと専門の関連企業が担当、または外注となるものを自前でする)ので、そこに学習コストなどで時間がかかることもありますね。




3、待遇・福利厚生




最後はこちら、待遇・福利厚生です。

大手企業はこの「待遇・福利厚生」が魅力的なイメージがありますが、実際はどうでしょうか。

まず年収ですが、大手インフラ企業勤務の彼女と筆者では、彼女の方が100万円ほど年収は多いです。

ただ、筆者は残業時間はそこまで多くないので、それをさしひけば今の年次では同じぐらいかもしれませんね。

会社間の平均年収では、150万円ほど彼女の会社の方が高いですね。(上場企業の平均年収は公開されていますので、就活中のみなさんは上場企業で気になった会社があればぜひ調べてみてください。)

福利厚生については、まず基本の交通費や有給、育児休暇などは大きくは変わらないですね。社内研修のメニューなどは大手企業の方がやはり多い印象です。(就活中のみなさんは新人研修を重視する方も多いと思いますが、会社に入れば少なくとも、未経験でも仕事が始められるような教育はあるはずですのでそこは安心してください。笑)

大きく違うと感じたのはやはり、社宅の有無でしょうか、条件を満たせば数万円で都市部の広い部屋に住めるそうですね。さすがの福利厚生ですね。あと年に何回か、旅行などで使った宿泊費用を経費精算できる福利厚生もあるみたいです。なんと!うらやましいですね。





今回は大手企業と中小企業の違いを法律や制度ではなく、ミクロな目線(社員目線)から比較してみました。

どうだったでしょうか?

ぜひ企業選びなどの参考にしてもらえたらと思います。

それでは。




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