変化を許容すると書いて変容
こんにちは。atteyaaのウッチーです。
先週、マツイが「成長と変容」をテーマにブログを書いていましたが、私はその「変容」から得た着想を元に今回のブログを書いていきたいと思います。
日本には多くの熟語があります。それは「成長」や「変容」のような2文字熟語だったり、「威風堂々」や「焼肉定食」のような4文字熟語だったり。
上げればキリがない熟語ですが、そんな熟語を私は一文字ずつ分解して見ていく癖があります。
なので、今回の「変容」も例にもれず「変」と「容」に分解して、見てしまったわけです。
変と容
というわけで、まずはそれぞれの感じの意味を見ていきましょう。
へん【変】
【一】[名]
1 事態が移り変わること。変化すること。
2 急に異常な事態の起こること。また、その事態。
3 音楽で、本来の音より半音低いことを示す語。フラット。⇔嬰(えい)。
【二】[形動][文][ナリ]
1 普通と違っているさま。ようすがおかしいさま。
2 思いがけないさま。
「変」とは変化すること。まぁこれは皆さんの想像どおりですよね。
では「容」はどうでしょうか?「容」という漢字は「変」と違って、なかなかこの漢字単独では使わないですよね。「容器」だったり、熟語で見かけることが大半かなと思います。ではそんな「容」の意味を見てみましょう。
よう【容】
1 中に入れる。「容器・容疑・容量/受容・収容・包容」
2 入れた中身。「内容」
3 かたち。姿。「容姿・容色・容貌(ようぼう)/偉容・艶容(えんよう)・音容・玉容・形容・山容・陣容・衰容・全容・美容・理容」
4 聞き入れる。受け入れる。ゆるす。「容赦・容認/海容・寛容・許容・聴容・認容」
5 ゆとりがある。「従容(しょうよう)」
6 たやすい。「容易」
ご覧の通り、「容」という漢字には「かたち。姿」や「中身」という意味があるようです。
それではここで改めて、「変容」の意味を見てみましょう。
へん‐よう【変容】 読み方:へんよう
[名](スル)姿や形が変わること。姿や形を変えること。「街がめまぐるしく—する」
はい、そうですね。「変容」とは書いて時のごとし「姿かたち(容)が変わること(変)」なのです。
ということで、今日のブログはこのへんでおしまい。。。
ではあまりにも芸がありませんね。せっかくなので、それぞれの漢字が持つ、別の意味を組み合わせて、この「変容」という熟語が持つ意味を見てい聞きましょう。
変容とは許容すること
まず「変」には『思いがけないさま』という意味がありました。
次に「容」には『聞き入れる。受け入れる。ゆるす。』という意味もありましたね。
!!!この組み合わせ、なかなかおもしろくありませんか?
この組み合わせで見ると、変容とはすなわち「思いがけないさまを受け入れること。」と解釈することができます。
思いがけないさまを受け入れる。これをキャリアで考えると思い浮かぶものがありませんか?
そう!プランド・ハップンスタンス理論です!キャリアの8割は偶然によって形成される。だから目の前の偶然にポジティブに乗っかることが大切だよ。ってあの理論です!
キャリアには変容が大切
つまり、なにが言いたいかと言うと、キャリアの変容は思いがけないさまを受け入れることで起こるということです!
思い返してみれば私自身にも様々な変容のきっかけとなる偶然があります。SEとしてスタートした社会人としてのキャリアですが、偶然を許容していった結果、今は採用や人事としてキャリアを紡いでいます。そして今はそこに広報というキャリアも加わろうとしています。これはまさに偶然をボジティブに乗りこなした結果です。
人生も変容が大切
そして、それはキャリアだけでなく、人生にも同じ事が言えるのではないでしょうか。
実は私、小学生の頃に父親を亡くすということを経験しています。この事実を許容し、ポジティブに捉えられるようになったときに、自分の強みが発揮されはじめたと、今振り返って思うわけです。
思いがけない出来事を、どのように受け入れるかが成長には欠かせないということでしょう。
社会や会社にも変容が大切
社会でも思いがけない出来事がよく起こりますよね。コロナなんてもんはその代表格ではないでしょうか?誰も今のように様々な行動制限が掛かる事態なんて想像もしていませんでしたよね?
この事態をどう受け入れ、変容したか。その変容の在り方、許容の仕方にそれぞれの企業や組織の特徴が出ているのではないでしょうか。
そういった意味ではコロナのような想定外の出来事をその企業がどのように受け入れているか。その上でどのように変化しているか。これは就活で企業を見るときにも大切な観点かもしれませんね。
思いがけないさまを受け入れる「ゆとり」を大切に
ここまで見てきたように、変容し成長していくためには「思いがけないさまを受け入れる」ことが大切です。
また、「容」という漢字には「ゆるす」「ゆとりがある」という意味もあります。
変わることをゆるす。思いがけないさまを受け入れるゆとりがある。
そんなことが、今の社会には大切なのかもしれません。
そんなゆとりを手に入れるために、様々な偶然にポジティブに向き合っていきましょう。
熟語を構成する漢字を一つ一つに分解して考える。そして、それらをつなぎ合わせて改めて考える。そうすることで、熟語に対する解釈が広がりました。そして、これって実はキャリアにも共通することかもしれませんね。
以上、ご一読に感謝です。