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論理的思考は嫌われる?

みなさんこんにちは。いまむーです。

今回は「論理的思考」をテーマに、論理的思考のメリット・デメリットと、論理的思考に頼りすぎると陥りやすい危険な場面について紹介していきたいと思います。

論理的思考とは

さて、まずは簡単に「論理的思考」とはどんな思考なのかという所からですが、出来る限りシンプルに説明するなら、
”合理的で客観的なアプローチを用いて物事を分析し、論理的な結論や解決策を導く思考スキル”のことです。

これだけでもなんとなくイメージできると思いますが、
まだ抽象度が高いので、「論理的な思考」の反対語である「非論理的思考」も合わせて知ると具体的な理解が深まると思います。
「非論理的思考」は「感情的」や「直感的」「直観的」という要素から構成されます。

具体的な例を挙げるとするなら、
ビジネスシーンにおいては、スケジュールを作成するときにこれらの「論理的思考」や「非論理的思考」が良く現れます。

「論理的思考」を用いてスケジュールを作成する際には
ゴールに対して必要な作業を細分化していき、過去の実績や作業者の能力を鑑みて、作業ごとにかかる適切な所要時間を割り当ててスケジュールを作成していきます。
それに対して「非論理的思考」を用いてスケジュールを作成する際には
直感や感情を重視してタスクの優先順位を決定することがあります。
例えば、チームメンバの性格や性質を鑑みて、この作業を先に回した方がチームのモチベーションが上がるだろうと考えたり、直感的に多分このくらいで終わるだろうと考えて所要時間を出したりします。

さて、この二つを比べるとそれぞれどのような印象を持つでしょうか。
「論理的思考」は感情的な要素を省いて思考することが求められるので
真面目でちょっと冷たい印象を受けると思います。
「非論理的思考」は雑っぽい印象を受けるものの人間的で自由な印象を受けると思います。

論理的思考

「論理的思考」も「非論理的思考」も対照的なメリット・デメリットがあることが分かり、それぞれの理解も深まったと思います。

ただ、仕事においてより重要な方がどちらかと聞かれると
「論理的思考」だと考える方が多い思います。
私もそう思います。

論理的思考を用いると
間違っているものを証明したり、情報の信頼性を判断したり
他人の発言から事実と意見の区別を分析したり、
仕事を進めるうえで多く遭遇するリスクを減らし、円滑にミスのないプロセスを踏むことが出来ます。

ただし、論理的思考が強く働いてしまうと良くない結果を招くこともあります。
それは、論理的に間違っていると思うことを否定ばかりするようになってしまう事です。
論理的思考は批判的な思考と密接に関連している性格を持つため、これは自然なことですし、間違った物事を否定して正しい方向に導こうとすることは良いことではあります。

論理的に間違っていると思うことを否定ばかりするとどうなるか、分かりやすい例を挙げてみます。
例えば、新しいアイデアを検討するチームのミーティングなどでは
非論理的思考に長けた人は直感的で自由な発想が得意なので、枠にとらわれない意見を出せることが出来ます。
そういった場で論理的思考を働かせると、出てきた意見を論理的に否定することができます。
しかし、論理的思考ばかり強く働かせてしまうと否定ばかりして代案は出せない。という状態になります。

せっかく正しいことをしていても、
論理的に否定されると良い気分にならないというのもわかると思います。
周囲の人間に対しても否定ばかりしている人に対しては嫌な奴だなという印象を持たせやすくなってしまいます。
それに対して、否定した本人は「正しいことをしたぞ」「良いことを言ったぞ」という感情になりやすいので余計にややこしいのです。

例えば、SNSなどで正義を振りかざして物事を否定する人を見かけたことはあるでしょうか。そうした状況を見て嫌悪感を示すケースなどがこの原理と似ていると思います。

仕事においては、場面を見て使い分けないといけません。
人間は論理だけでなく感情で動くものなので、否定するにせよ相手を尊重したうえで否定するようにしたり、
否定するだけでなく自身も代案を出すことが重要です。

場面に応じた使い分けについて、他にも採用面接を例に挙げてみます。
例えば、質問に対して論理的に話すことでしっかりしてるなという真面目な印象を与えることが出来ます。
しかし、人間性を重視する相手に対しては、感情や直感を信じて素直に受け答えする方が良い印象を与えることが出来ます。
あくまでも私たちは「人間を相手にしている」ということを念頭に置かないといけないのです。

以上です。ご一読ありがとうございました。

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