イノベーションの種類を知り、イノベーションを少しでも身近に
みなさん、こんにちは。
はるです。
近年ビジネスに取り組んでいる中で重要視され、もとめられている「イノベーション」。
日本語に直すと「新しい価値を生む変革」などでしょうか。
よく聞く言葉ですが、イノベーションを起こすことは難易度が高く、「何をすればいいの?」という方も多いと思いますが、イノベーションにもたくさんの種類があることをご存知でしょうか。
今回はイノベーションの種類を紹介し、少しでもイノベーションが身近になればと思います。
シュンペーターの「5種類のイノベーション」
シュンペーターは、イノベーションに関する独自の理論を提唱し、5つの主要なタイプに分類しました。
・プロダクト・イノベーション
・プロセス・イノベーション
・マーケット・イノベーション
・サプライチェーン・イノベーション
・オーガニゼーション・イノベーション
・プロダクト・イノベーション
→新商品・新サービスの導入によるイノベーションです。最もイメージしやすいところかと思います。
有名どころではアップルのiPhoneやストリーミング配信サービス(Netflixなど)が挙げられます。
・プロセス・イノベーション
→生産工程や流通経路の改善によるイノベーションです。
トヨタのカンバン方式や、アジャイル開発によるプロダクトの早期リリースなどが挙げられます。
・マーケット・イノベーション
→新たな市場へ参入したり、顧客の新たなニーズを創造したりするイノベーションです。
シェアリングエコノミーの拡大は、UberやAirbnbのようなプラットフォームを通じて、従来のサービスの提供方法を変えました。個人が自分の資産やサービスを共有し、新しい市場を形成しました。
・サプライチェーン・イノベーション
新しい原材料や資源の獲得、その流通ルートの改善によるイノベーションです。
例えば、太陽光や風力などの再生可能エネルギーは、従来の化石燃料に代わる新たな資源として開発されています。
・オーガニゼーション・イノベーション
組織の運営方法などを変革し、組織を強化するイノベーションです。
フランチャイズシステムや、人事のノーレイティング制度などが挙げられます。
クリステンセンの「破壊的イノベーション」と「持続的イノベーション」
クリステンセンはイノベーションにより起きる市場の変化によってイノベーションを分類しました。
・破壊的イノベーション
→破壊的イノベーションは、初期段階では市場の下位層や新たな顧客ニーズに焦点を当て、徐々に成長し、従来の主流市場を脅かすようなイノベーションです。
Netflixなどのオンラインストリーミングサービスは、かつて主流であったDVDレンタル店を徐々に置き換え、従来のビデオレンタル業界を変革しました。
・持続的イノベーション
→持続的イノベーションは、既存の製品やサービスを改善し進化させることで市場の需要に応えるものです。既存の顧客ニーズや市場の期待に基づいて進化し続けます。
AppleのiPhoneは、新しいバージョンが発売されるたびに機能やデザインの改善が行われ、顧客の期待に応えると同時に市場のリーダーシップを保っています。
以上、シュンペーターとクリステンセンが提唱したイノベーションについて紹介させていただきました。
イノベーションとはどんなものなかについて、整理しておくだけでも少し手をつけやすくなるのではないでしょうか。
事例として紹介したものは、すでに社会へインパクトを与えているレベルのイノベーションですので、こういった事例を見ると気が遠くなるかもしれません。
ただ、千里の道も一歩からということで、毎日ほんの少しでも改善していく意識や、日々のルーティンへ疑問を持つこと、そしてそれらを仲間へ共有するという小さなことを積み上げることから始めるのが良いと思っています。
ご一読ありがとうございます。
それでは。