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「とりあえずやってみる」についての話 part2

みなさんこんにちは。はるです。

先日、日常でもよく使う言葉である「とりあえずやってみる」ことについての記事書きました。



この記事はその続きです。

何か新しいことを始める時によく言われる「とりあえずやってみる」ということ、実行してみようにも意外に腰が重いものですよね。

前回の記事では、今すぐ始められるレベルの小さなことからやってみたら少しは気が楽になるのでは?という内容を書きました。




今回は、なぜ腰が重いのかという切り口で「とりあえずやってみる」について考えてみたいと思います。



まず、「なぜ腰が重いのか」に対しての回答ですが、色々な状況があれど、「将来への不安」がだいたいの事を包括する理由になるのでは無いかと思っています。

何かやってみることにより、”必ず”良い結果が得られると確定している場合、おそらく腰は重くなりません。



例のような、将来のリスク・不安が「とりあえずやってみる」ことのハードルを高めていると思います。

(例)

ジムへ行ってみよう→「継続できるのか?」「費用を払い続けられるのか?」「痩せられるのか?」→めんどうだ

新しい企画を思いついたから提案してみよう→「本当にうまくいくのか?」「上司を説得できるのか?」「自分のモチベーションは保てるのか?」→めんどうだ



ジムは自分だけに関係する話ですが、仕事の場合などは特に成果が問われたり、他の社員を巻き込む可能性が高いため、不安も大きくなりますよね。

「成功するのか?」「いつ採算が取れるのか?」なんて聞かれても、そんなのわからないですよね〜。




そうです。

将来のずっと先のことなんて誰にもわからんのです。




仕事ですごく考えたはずのスケジュールがどんどん想定外の事象でずれていくというようなことはよく経験される事象だと思いますw

先日、「とりあえずやってみる」というのは、

システム開発の進め方である”アジャイル開発”や

(アジャイルソフトウェア開発は人間・迅速さ・顧客・適応性に価値をおくソフトウェア開発である(アジャイルソフトウェア開発宣言)。すなわち自己組織的なチームが対話の中で方向性・仮説を見出し、顧客へ価値を素早く届け、実践投入の学びから素早く改善をおこなう在り方に価値を置く。https://ja.wikipedia.org/wiki%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E9%96%8B%E7%99%BA)

サラス・サラスバシーさんの「エフェクチュエーション」(エキスパートの起業家が極めて高い不確実性に対処するために用いる思考様式)に近い部分があるという話をしました。

(↓エフェクチュエーションについての過去記事)

これらに共通する考え方は、


先のことはわからん。やってみた結果(真実)を元にどうにかしよう。

ただ、今持っているもので考えた直近の予定ぐらいは結構精度高いだろう。

というものです。(持論ですw)


近年は特にVUCA時代とも言われるように、先のことなんててんでわからないので、そこに多くの時間を使って計画を立てたり、見積もりをしたりする重要度はどんどん下がってきているのです。

逆に「とりあえずやってみる」ことのハードルは下がり、重要度は上がってきているとも言えます。



今ある資源を元に、直近のことはある程度予測できるため精度高めに計画し、先の方のことは近づいてきたタイミングで粒度を細かくして考えればいいのです。

もちろん先のことは何も考えないというわけではありません。ただ、「とりあえずやってみる」をベースにし、将来は不確実であるという前提で予定を立てれば良いと思います。

「とりあえずやってみる」を実行しているということは、その時点での将来の理想系はあるでしょうし(これも進めていくうちに柔軟に変化していってよい)、直近の施策を継続して進めていけば半年、1年後はこうなります、という計画や、「とりあえずやってみた」結果がこうなので、今後はこうなりそうです、というような計画も立てることができます。

何かすごい事をする必要も無いですし、高度な将来予測の分析も必要ありません。

今ある資源、今できることをかき集めて、スタートしてみればいいと思います。そしてダメだと思う状況になったらやめればいいのですw(許容可能な期間や資源を予め定めておくと吉)

「とりあえずやってみた」ことから得られる情報や経験、人脈などが全て無意味だということはないと思います。





ここまで、「とりあえずやってみる」ことにブレーキがかかる原因である将来への不安に対して、そんな気にしなくてもいいんじゃないか?ということを書いてきましたが、少しは腰が軽くなったでしょうか。(そんな簡単に軽くなりませんよねw)

少しでも何かヒントになれば幸いです。




それでは。




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