1. HOME
  2. ブログ
  3. 入社後のギャップについて

入社後のギャップについて




みなさんこんにちは。
はるです。

タイトルの件について、入社後のギャップを全く感じなかった方はそんなに多くないのではないでしょうか。

「3年で3割離職」というのが言われ続けているのはご存じのところだと思いますが、3年で3割離職するということは、離職するまではいかないけれど、入社後に悪い意味でのギャップを感じ、思うように働けていない方はもっと多いのではないかと思います。



ではなぜ入社後にギャップを感じてしまうのでしょうか?

理由はたくさん考えらると思います。

良くも悪くも、求職者側(特に新卒)が抱く会社のイメージは粒度が荒く、細部まではその会社のことを知ることはできません。
企業の説明会等で説明される内容は、会社全体や仕事の概要を示すものが多く、そのなかの社員一人が毎日どんなことをしているのか、というようなことを細かく説明することはないと思います。



例えば、システムエンジニアってどんな仕事?と聞かれると多種多様なシステムエンジニアの働き方がある中で、「ステークホルダーとコミュニケーションを取りながらチームで要件定義・設計・開発・テストを行なってシステムをお客さんに届けます」というような感じの説明になると思います。

それを、まだ働いたことがない方がそれを聞くのと、要件定義はどんな流れで進んでいって、設計にはどんな技術が必要でシステムの根幹となる部分で、テストは開発以上に時間がかかることも多い大変な作業で・・というようなことを知っている人が聞くのとでは全くイメージできる粒度が異なると思います。

特に、新卒ではそういった仕事の細かな内容に加え、社会人としてのスキル、就労感や生活イメージがないためそのギャップはさらに大きくなると思います。



システムエンジニアでいうと、システムエンジニアになりたい人という人が良く考えているイメージは「最新の高い技術力を身につけたい」というものです。これを聞くとかなり漠然としている印象を受けます。エンジニアにもフロントエンド、バックエンド、web系、オープン系、汎用系・・、またその中にも開発に用いる様々な種類のサービスがあり、その全てで高い技術を身につけることは難しいためどんなエンジニアを目指すのかを考えた上で優先的に学ぶ技術を絞るのが普通だと思います。

そういう状況でシステムエンジニアの会社に入社すると、配属場所によっては「思っていた技術が身に付かない」というギャップを感じることもあると思います。中には開発を行わないシステムエンジニアもいたりするため、配属場所によってはなおさらです。

それに加えて、新卒の場合初めて経験する社会という場になります。上司やお客さんが厳しいタイプだったり、放任主義者だったり、逆に管理が細かかったり、さまざまなタイプの人たちと関わっていくのはとても大変なことだと思います。

新卒入社した会社で初めて社会人とコミュニケーションを取るとなると、少なからず学生時代とのギャップは感じることになるでしょう。

ここまで色々な入社後のギャップの事例を書いてきましたが、ではどうすればこの「入社後のギャップ」を低減することができるのでしょうか?

自分は、

「求職者と企業(社会)の質の高いコミュニケーションを増やす」

ことだと思います。
現状の就職活動はまず間違いなくお互いのコミュニケーションが不足していると思います。

面接や説明会等の就活用に準備された場所でのコミュニケーションは「優秀な人を採用したい」「内定がほしい」という思惑があることや、独特の緊張感などで限られた情報しか得られません。

本当の意味でインターンが機能すれば、かなり質の高いコミュニケーションが取れると思いますがやはり採用活動に寄ってしまっているのが現状でその他の就職活動と大差ない状況になってしまっていると思います。
(例えば半年間長期インターン生として実際に仕事をした会社に就職した場合、入社後のギャップはかなり少なくなるのではないかと思います。)




これからは現状のインターンに代わるべく、採用を目的としない形で求職者と企業(社会)が接点を持ち、コミュニケーションを取る機会を増やす必要があると思います。

泥臭いですが、要はお互いができるだけ会う、ということだと思います。
それが採用フローである必要はないと思います。短期的にみて効率的に採用できることを求めると今までと同じになりがちです。採用・内定獲得に寄るとコミュニケーションの質が下がってしまいます。

内定がもらえないのに企業と会うはモチベーションが上がらないかもしれません。企業も採用できないのに求職者と会う機会や職業体験の場を提供するのはかなり大変なことだと思います。


正直手間や時間、企業は費用もかかりますが、企業も求職者もお互いより本質的な情報を入手でき、将来的に見たら効率的になる部分もあるのではないでしょうか。

そういった場で求職者が企業とコミュニケーションを取ることが有意義だということは想像しやすいと思います。色んな人と会うことで社風が見えてきたり、人によって、企業によっての価値観の違いに気づいたり、そして実は企業側も求職者と接点を持つことが非常に大きな学びになるものです。

企業こそ求職者とフラットな関係で接点を持つ場を作り、求職者に社会のことや仕事の意義意味などを伝えていくとともに、求職者側が考えていることや、新卒就活生であればワカモノの状況やバイアスのかかっていない新しい意見・考えを聞き学んでいく必要があると思います。

コミュニケーションが増えれば求職者が考えていることがわかり、魅力的な会社になるヒントを得られるのではないでしょうか。お互い成長することが大切だと思います。

もしそのような循環が生まれれば活躍する人が増え、日本経済が活性化するかもしれませんね。(途方もない話ですねw)




本日は入社後のギャップの理由とそれを低減する方法について考えてました。
ご一読ありがとうございます。

それでは。


関連記事