心理的安全性が高い組織はなぜいいのか
昨今、ビジネス界隈では「いかにして組織の心理的安全性を高めるか」という話題が多いです。なぜなら、心理的安全性は社員の定着性に影響するだけではなく、創造性の発揮にも影響するからです。就活においても、心理的安全性に着目してみてはどうでしょうか?
こんにちは。atteyaaのウッチーです。
最近よく聞くキーワードに「心理的安全性」というものがあります。
では心理的安全性とは何なのでしょうか?
心理的安全性とは
心理的安全性と聞いて皆さんはどんなイメージを持ちますか?
心理的安全性が高い職場。心理的安全性が低い職場と聞いて、それぞれどのような職場をイメージするでしょうか?
心理的安全性が高い職場はパワハラとかなさそうなだなぁ。低いと職場で怒鳴られたりとか、そんなイメージでしょうか。
その言葉の意味はふわっとしていても、なんとなく低い職場よりは高い職場の方が良さそう。そんな感じでしょうか。
ここでネットの力を借りてみたいと思います。
「心理的安全性」とは、「サイコロジカル・セーフティ(psychological safety)」を日本語に訳した心理学用語で、どのような言動をとっても拒絶されない状態のことを指します。米Google社が自社の生産性向上のために調査する過程で再発見した言葉であり、注目を集めています。
(日本の人事部)https://jinjibu.jp/keyword/detl/855/
どんな言動をとっても拒絶されない。とあります。これをもう少し日常的で就活的な表現に直すと「風通しが良い」と言えるかもしれません。
そもそも風通しが良いという言葉の解釈自体がとても曖昧ですが、これからはどんな言動をとっても拒絶されないことを意味すると、その解釈をアップデートしても良いのかもしれません。
心理的安全性は生産性に影響する
先ほどの解説文の中にもう一つ、着目すべきキーワードがありました。
それは「生産性の向上」です。
ここでいいう生産性の向上とは何を指しているのでしょうか?
なぜ心理的安全性が高いと生産性も向上するのでしょうか?
生産性と聞くと「欧米に比べて日本は生産性が低い」というニュースや記事をよく見かけますね。
これは日本の残業の多さや休暇取得の少なさを顕著に表すために、生産性というキーワードを用いている例です。
確かに、心理的安全性が高ければ、質問もしやすく仕事もスムーズに進みそうです。そういう意味では残業の抑制にも効果があるのかもしれません。
また、休暇の申し出も臆することなくできそうですし、休暇取得率の向上にも効果がありそうでもあります。
しかし、生産性とは果たしてそれだけを意味しているのでしょうか?
先ほどの心理的安全性の解説文の中には「Google社」というキーワードもありました。
心理的安全性とはGoogle社が生産性向上について調査したときに再発見したキーワードです。
ではGoogle社と聞いてどんなイメージを浮かべるでしょうか?
Google社と生産性の関係性、そんなところを紐解いけば、心理的安全性がなぜ必要か。という問いの答えにも近づけそうな気がします。
心理的安全性は創造性を発揮に必要
「クリエイティブな仕事をしている」
これが私のGoogle社に対するイメージです。皆さんもいろんなイメージを持っているかと思いますが、上記のイメージを持っている人が大多数では内でしょうか。
Google社はメンバーにクリエイティビティ(創造性)を発揮してもらうために、「20%ルール」を設けています。
※20%ルールとは、業務時間の20%を自分の好きなことに使って良い。という制度です。
こういったことから、Google社の言う生産性とは「創造性の発揮度合い」と解釈できるような気がしてきました。
そして、心理的安全性が高いとメンバーが創造性を発揮しやすい。とも言える。そんな感じがしてきましたね。
これからは創造性が大切
ChatGPTの登場により、AIの台頭、シンギュラリティが眼前に突きつけられました。そして今後ますます「人間にしかできないこと」に注目が集まり、果たしてそれは何なのかという議論が白熱していきそうです。
ではAIと共存が必然となりつつあるこれからの社会で大切なこととは何か。
それは個人が持つ個性を活かしあって行くことだと思います。
私たちが持つ個性を発揮していく、これはAIにはできないことですし、逆にAIに奪われては行けない領域だと思うのです。
「急にどうしたん?」と思われた読者も多いでしょう。
なぜ急に個性の話を持ち出したかと言うと、個性こそが創造性の源泉だからです。
自分らしく思考し、それを具現化するスキルや知識を身に着けて、創造性を発揮する。それがこれからの社会では大切です。
会社においては社員の個性をどう会社全体の創造性につなげていくかが大切です。それがイノベーションの源泉になるからです。
そしてイノベーションを起こしていくことこそが、中小企業が社会から期待されていることです。
日本社会がよりよく変わっていくためには中小企業が創造性を発揮し、イノベーションを起こしていくことが大切なのです。
そして、創造性を発揮できる組織にしていくためには心理的安全性が大切なのです。
どのような言動をとっても拒絶されない状態とはどのような創造性=アイデアを出しても歓迎される状態なのです。
したがって、心理的安全性が高い組織とは、決して「ぬるま湯組織」ではないのです。
中小企業こそ、その一体感を活かして心理的安全性を醸成し、創造性を発揮していくことが求められています。
就活にどう活かすか
就活においては風通しの良さ、心理的安全性がどう創造性の発揮という意味での生産性につながっているのか。それを活かす経営ができているのか、仕組みはあるのか。という観点で会社を見たり、質問したりしてみると良いでしょう。
社員一人ひとりが創造性が発揮できているか。
そのために会社はどんな取り組みを行っているのか。
それをどう経営に活かしているのか。
皆さんが自分らしく創造性を発揮しながら社会に貢献するために、そんな質問をぶつけてみてはどうでしょうか。
以上、ご一読に感謝です。