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壮大なビジョンを持つ会社で働くメリット

みなさんこんにちは。いまむーです。

今回は、壮大なビジョンを持つ会社で働いた方が良い理由について書いていきたいと思います。

ムーンショット

目標設定をする場合、実現不可能なものであっても意味がないですし、簡単に達成できそうなものであっても意味を持たない目標になる。
良い目標は、実現不可能ではないが、少し挑戦をしないと達成できないものである。

こんな話を聞いたことがある方も多いと思います。
ただ、「実現不可能ではないが、少し挑戦をしないと達成できない目標」がいかなる場面でもベストかというとそういうわけでもありません。

みなさんは「ムーンショット」という言葉をご存じでしょうか。
1961年にケネディ大統領が「アポロ計画」を発表し、1960年代のうちに人類を月に着陸させると宣言しました。

当時のアメリカは、宇宙開発に関してソビエト連邦に大きく遅れをとっていたので、多くの人々はケネディ大統領のメッセージを無謀な目標であるとして受け止めていたそうです。

しかし、無謀に思えるビジョンが明確に示されたことで、その後のアメリカの宇宙開発は一気に加速し、1969年には人類初の月面着陸が実現することになりました。
このエピソードがもとになり、「達成すれば大きなインパクトをもたらすが、実現可能性を度外視した壮大な目標」が「ムーンショット」と呼ばれるようになりました。

例えば、内閣府では研究開発目標として、9つの「ムーンショット目標」を策定し、2050年までに身体や脳、空間や時間といったさまざまな制約から人々が解放された社会を実現することを目指しています。
壮大な目標ではありますが、2030年までに実現を目指す中間目標のうちのいくつかは既に目途が立っているなど、期待の持てる状況となっています。

イシュー・ドリブンとビジョン・ドリブン

では、「実現不可能ではないが、少し挑戦をしないと達成できない目標」と
「達成すれば大きなインパクトをもたらすが、実現可能性を度外視した壮大な目標」はどのように使い分けるべきか。

2つの思考アプローチを紹介します。
1つ目はある程度はっきりとしている課題に対して、解決していく思考法。これを「イシュー・ドリブン」な思考法と言います。
2つ目は理想的な将来に対して、そこと現状の間にあるギャップをもとに思考を促進していく方法。これを「ビジョン・ドリブン」な思考法と言います。

「イシュー・ドリブン」な目標設定は、多くの場合「実現不可能ではないが、少し挑戦をしないと達成できない目標」に該当します。
思考アプローチとしては、特定の課題(イシュー)に対処するために、具体的なステップやプロセスを踏むことが一般的です。

例えば、「2週間遅延しているプロジェクトの完了を納期までに間に合わせる」という目標の場合、
「プロジェクトの進行が遅れている」という顕在化されたイシューに対して、「プロジェクトのメンバが足りない」、「メンバのスキルが不足している」などといった問題を一つ一つ解決していきます。

特定の課題に対してアプローチをするため解決へのマイルストーンが見えやすく、人によってアプローチは大きく変わらないため、
上記のように「イシュー・ドリブン」な目標を設定して思考アプローチをしていくことが圧倒的に主流であると思います。

そのため「イシュー・ドリブン」な思考アプローチに私たちは慣れているはずです。しかし、解決すべき課題が見えているため発想が膨らみにくく、チャレンジングなアプローチが生まれにくいというデメリットがあります。

それを解決できるのが「ビジョン・ドリブン」な思考アプローチです。
これは「達成すれば大きなインパクトをもたらすが、実現可能性を度外視した壮大な目標」に対する思考アプローチで発揮されやすくなります。

「ビジョン・ドリブン」に設定された壮大な目標は、達成のためのマイルストーンが不明確なため、「イシュー・ドリブン」な思考アプローチでは非常に到達が困難です。
そのため、個人の創造力や内発的な動機から思考の駆動力を得るようになります。自分だけで達成するのが難しいため、周囲の存在や情報資源を最大限活用しようという発想になります。
定石に従って行動をするわけではないため、圧倒的に失敗も多いですが、
壮大な目標に向かって様々な創造的アクションが起こる事によって、組織も大きく成長していきます。

まとめ

「イシュー・ドリブン」な思考アプローチでは、目標に向かってある程度明確な行動をとることが出来るため、大きな失敗がしにくく、着実に成長が出来ると思います。
ですが、大きく成長、または変容することが見込めるのは、「ビジョン・ドリブン」な思考アプローチです。

しかし、「ビジョン・ドリブン」な思考アプローチを起こすための、壮大で挑戦的な目標を個人で立てることはかなり困難です。
その場合、組織の壮大なビジョンに向かって、自身と向き合いつつ成長や変容をすることが良いと思います。
自身と向き合う中で、内発的な動機や強い欲求が醸成されることで自身にとってのムーンショット目標が出てくると思います。

以上です。ご一読ありがとうございました。

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