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焼肉を食べながら銀行員に業界のリアルと年収を聞いてみた



みなさんこんにちは。
今回は地方の大手信用金庫に勤めるDさんに銀行業界のリアルを聞いてみようと思います。

Dさんは僕の大学同級生で大学時代は一年365日中265日ぐらいを共に過ごした仲であり、その関係を生かして普段聞けない裏情報に迫っていきたいと思います。

↓別業界のインタビュー記事もぜひ!



それでは実際に聞いていきましょう!

–まず軽く自己紹介をお願いします。


某有名私立大学の政策科学部を卒業後、地方大手信用金庫に就職し、現在5年目です。主に外回り営業を担当しています。

※銀行と信用金庫の違いを補足しておきます。
金融サービスは同じでも、経営理念の違いで組織のあり方がそれぞれ異なります。銀行は、株式会社であり、株主の利益が優先されます。 また、大企業を含む全国の企業等との取引が可能です。信用金庫は、地域の方々が利用者・会員となって互いに地域の繁栄を図る相互扶助を目的とした協同組織の金融機関で、主な取引先は中小企業や個人です。


–信用金庫の外回り営業ってどんなことをするんですか?


基本的に企業や個人に対して、お金の融資や運用商品(投資信託・保険など)を提案します。融資したお金の利息や、その間で発生する手数料が信用金庫の利益になるわけですね。


また、企業が融資を受けやすくなるように経営状況を判断した上でのアドバイスをしたりします。個人の例だと、個人宅を回っておじいちゃんおばあちゃんに「うちで定期預金の口座契約しませんか?」って提案したり。あとは、その集金も主な業務ですね。


現在融資・預金ともに低金利が続いており、運用商品(投資信託・保険など)をメインに営業する時代になってきています。


低金利だと、たとえば住宅ローンなどの融資をしても信用金庫の利益は少ないんですね。逆に人件費などは年々増加傾向であり、融資の営業ばかり力をいれていては、信用金庫の収支体制は悪化していきます。そのため営業する上では、投資信託・保険などの大きな手数料収入が大事だと考えながら日々業務をしています。


–信用金庫に就職しようと思ったきっかけはなんだったんですか?


第一志望だった食品系の企業に落ちたからです。笑
ほぼそれしかない。
もうロッ●とme●jiは買わねえ。笑

あとは、今の就職先は地元では世間のイメージがよくて、トップの就職先だったのもあります。


–今の就職先で良かったところを教えてください


うーん、さっき話した地元での世間体がいいってのはありますね。銀行員の安定イメージはやっぱりあります。あとは、外回りで会うお客さんとは基本的に長い付き合いになるんです。

そこからお客さんと仲良くなってゴルフなんかに誘ってもらって人脈が広がったり、営業の中で信頼関係が築けて業務とは直接関係のないところでも相談を受けるようになったり、一生付き合っていくような人との出会いがあるところですね。

また、業績が良いとは言えない企業にコンサルティングの様な形でアドバイスをしたことによって業績が回復するのは素直に嬉しいですね。

他にも、うち以外の金融機関に融資を断られ、うちでも厳しい審査になった時に自身の知識・経験を活かして書類の見せ方や関係者への説明へ奔走し、なんとか審査の承認を得てその企業を救ったり、その融資のおかげで売上増加に繋がったという話を後でもらった時は、あの時頑張って書類を書いたり調査をしたりして良かったなと思えます。





–逆に悪かったところは?


やはりノルマに追われて、意味のない数字も追ってしまうところです。
数字は取れても業績的には赤字の行動だって、ノルマ達成のためにはやってしまうんです。

たとえば、「年金を受け取る口座を今月だけうちに変えてくれませんか?来月は元に戻してもいいので」みたいな営業とか。口座数のノルマを達成しただけの動きです。それをやるために動いている僕たちにかかる費用だけみても赤字。

ノルマがあるのはいいのですが、そのノルマの意味を理解せずにその数字を追うための根性論的なパフォーマンス(残業など)をする雰囲気などは改善すべき点だと思います。それで数字を達成できてればまだましですが、できなかったらただの無駄です。

「ノルマだから」とか、「上司が言ったから」とか「ルールだから」ではなく、それらの意味を理解した上でどうすべきか考える必要があると思います。

あとは、意見を上に上げても通りにくかったり、承認までに時間がかかります。改善しようとか、時代に合わせて変化しようという動きは遅い。


–年収を教えてください。笑


ておい。笑
5年目で430万です。

特徴的なのは、「この役職になるのは最低○○歳以上」みたいに、年齢で昇進が決まってるところですかね。これは金融や公務員特有なのでは。

あと普通の企業とは違う天引きがあって、月の給与から引かれる額が大きい。これは定年まで勤めると最後に返ってくるんだけど、途中で転職すると返ってこないんですよね。




昔からずっと人気な就職先である銀行業界。
今回は友人であることから、採用の場面や関係の浅い人には話さないような内容も聞けたのではないかと思います。

個人的ににも知らない業界のリアルって気になるので、シリーズ化できたらなと思っています。

それでは。




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