就活をしてはいけない3つの理由(その2)
就活をしてはいけない理由 その2
「実はmarketに踊らされているだけ」
1つ目がすでに結論ぽい感じだったので、それと比べると軽めですね。
就職や転職にはマーケットがあります。
人材マーケットです。当たり前です。
人を採用したいという課題があるので、
その解決策として、人を採用するためのソリューションがある。
市場の原理です。
ナビ、人材紹介、ダイレクトリクルーティング、
様々なソリューションがありますが
これらが一貫して提供しているのは
「効率的な出会い」です。
日本の新卒一括採用の歴史は古く
大正時代にはその流れが出来上がっていたとのこと。
http://hr-recruit.jp/articles/history
その後、就職協定や倫理憲章が生まれ、
何かしらのルールの元で変遷しますが
常にそこにあったのは、
「労働力の確保」という課題に対する解決策です。
「効率的な出会い」の結果として
3年で3割が辞めたとしても、
その人たちは人材マーケットにおいて、
再び労働力として供給側へ回り
市場へ供給されます。
人材マーケットがあるが故、
人を採用したいという課題があるが故、
需要と供給があるが故、
ぐるぐると回るのです。
そして企業はその半人前の人材にお金を払い、
その人材が活躍するかどうかは神のみぞ知る、です。
その人材は活躍したのか?
本当の意味で労働力として機能したか?
という検証はされないまま、
この課題はいまだ解決されていません。
私は、人材の流動化を嘆いているわけではありません。
プロ人材や仕事ができる人材が流動化することは問題ありません。
そのような方々は企業に貢献し、ひいては社会に貢献します。
そうでない人材の獲得にお金を使うのは無駄ではないですか?
結果的に企業の生産性を下げることになっていないですか?
今、日本が向き合うべき課題は「労働力の確保」ではなく、
「労働力の最適化」ではないか。
就活の構造的バグが社会に重篤な課題をもたらしている。
私にはそう見えて仕方がありません。
いや、これホントに切実です。