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【就活探訪】投資家が企業選びで重視すること

こんにちは。atteyaaのウッチーです。

どのような軸で企業を見れば良いのか、選べば良いのか。

そんなところも就活の悩みのひとつですよね。

今日はある種、企業を見るプロと言ってもいいであろう、投資家がどのような視点で企業選びをしているのかを見ていきたいと思います。
※投資のための記事ではなく、あくまで就活の記事です。就活の参考になれば幸いです。

消費者が変わり、投資家も変わろうとしている

では早速本題ですが、投資家が投資する目的とは何でしょうか?
ずばり、投資に対するリターン、すなわち利益を得るためですよね。

これまで投資家はその企業の財務指標を見て、投資先を判断していました。つまり、単純に高利益を出せる企業かどうか。というのが判断基準でした。なので投資家は、なりふり構わず利益を出す会社にどんどん投資をする…!
というのは過去の話になりつつあります。

その背景として、最近注目を集めている「エシカル消費」なんて消費者行動があります。
エシカル消費とは製品の善し悪しだけではなく、その生産過程が環境に配慮しているか等も考慮して購入するといった消費活動です。
エシカル消費が浸透するとどうなるとか。例えば、どれだけ素晴らしい性能を持った電気自動車を製造したとしても、その製造に使わている電気が再生可能エネルギーでなければ購入されない。消費者から応援されないということになります。

消費者から応援されないということは、売上が落ち、利益が上がらなくなる。つまり、投資に対するリターンを得られなくなる。
従って、最近では投資先を判断する軸が変わってきました。

ESG投資という考え方

そこで、最近注目を浴びているのが「ESG投資」というものです。
ESG投資のESGとはそれぞれ英単語の頭文字になっています。

E「環境(Environment)」
S「社会(Social)」
G「ガバナンス(Governance)」

ESG投資というのは、「E:環境にも配慮し」「S:社会に貢献し」「G:正しい倫理観を持った会社」に投資するというものです。
環境に配慮していても、不正を働いていれば消費者からは応援されない。即ち社会から応援されない時代へとどんどん進んでいるんですね。

就活もESG視点で

これを就活生の目線で見るととうでしょう?
現状素晴らしい収益を上げている会社であっても、もしその企業が環境に配慮した生産活動を行っていなかったら。不正を働いていたら。

どうでしょう?もし企業選びの基準として「給与」や「売上・利益」と言った数字面しか見ていなかったら。
もし入社した会社が環境にも配慮して活動しているものの、不正な会計で売上をごまかしているとしたら。

そんな会社で働くことにもなにかの学びはあるのかもしれませんが、本当に社会貢献ができているか?と聞かれたたらどうでしょうか。

ではどんな基準で企業を見ればいいか。
ポイントのひとつが、その会社が売上や利益以外に自社の価値を計る尺度を持っているかどうかです。
と言っても、なかなかそこを就活で確認するのは難しいかもしれません。

ひとつ言えるのは会社説明会や最終選考で役員が「売上!」「利益!」とお金の面だけを主張してくる、自慢してくる企業は怪しいかもしれませんね。

投資家も最近注目し始めた社員のモチベーション

話を投資家の視線に戻しましょう。
最近一部の投資家が企業に公開開示を要求している項目があります。
それは「社員のモチベーション」です。

なぜ「社員のモチベーション」なのでしょう?
それは社員のモチベーションは企業の生産活動やモラルなどに大きく影響するからです。

社員全体のモチベーションが高い企業と低い企業、どちらがより社会に貢献していくことができるか。
これは火を見るより明らかですよね。

また、生産活動における社員のモチベーションというのも、エシカル消費やESG投資における判断軸とも言えるかもしれません。

就活生の皆さんにとっても、モチベーションが低い会社と高い会社であれば、後者で働きたい! と思っている方が大半なのではないでしょうか。

モチベーション高く働ける会社とは

ではモチベーション高く働ける会社とはどんな会社でしょうか?
給料が高い?福利厚生が充実している?知名度が高い?

ん〜、もちろん生活していくうえでお金は必要だし大切です。それをひとつの尺度とすることは否定しません。かと言って、そこだけを基準にしてしまうと、ESG投資に辿り着く前の投資活動と同じですよね。

では少し質問を変えて「モチベーション高く仕事をしている社会人」とはどんな人たちでしょうか?
それも、チーム(E)や社会(S)にモラル(G)もって、貢献している社会人とは。

その答えは企業理念・ビジョンに共感、コミットしている人です。
(もちろん、企業理念。最近で言うところのパーパスを明確に打ち出している会社の場合ですが)

ではどうやって企業を判断するか。
まずは自分自身がその企業理念・パーパスにときめくかどうか、本気で向き合えるかどうかが大切です。

そして、そこで働く人達が本気で企業理念・パーパスと向き合っているかどうかも大切です。
ここを見極めるには企業理念に対する思いや考えを質問していくと良いでしょう。それも複数の社員に聞いてみると良いでしょう。
その際、全員が同じ言葉で語る場合は返って怪しいかも知れません。単純に暗記したことを口にしている可能性があるからです。
ポイントは企業理念・パーパスを自分なりに咀嚼し、自分の考えや行動に落とし込み、それを自分の言葉で伝えようとしてくれているかです。

おわりに

今回は投資と就活という目線で書き進めてみました。
ご覧いただいたように、投資の判断軸も時代とともに変わっています。
就活における企業選びも知名度だけでなく、その企業の社会貢献性や革新性を見て判断してみてはどうでしょうか?
企業理念・パーパスに共感できるか、本気で向き合えるか。そんな自分なりの尺度をもって就職先を決めることが、サスティナブルなキャリアにつながるのではないでしょうか。

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