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仕事の「やりたいこと」と「やりがい」は一致しない?



みなさんこんにちは。

はるです。

タイトルの件ですが、仕事に関することで「やりがい」や「やりたいこと」というのは就職活動や転職活動、キャリアを考える上でよく考えることだと思います。

そしてこの二つ、同時に満たされるもの(2つ同時に満たされるべき)だと考えられがちだと思います。面接でも「やりたいことはなんですか?」と聞かれることも多いのではないでしょうか?求職者の「やりたいこと」を重視している会社は多いですよね。これは、働く人の満足度や今後の活躍に期待するからで、自然なことだと思います。

ただ、最近自分の中で、この「やりたいこと」と「やりがい」は同時に存在することが少ないのでは?と思うようになりました。

なぜなら、多くの人は自分の「やりたいこと」と仕事が一致しなかったり、そもそも「やりたいこと」が明確でなかったりするからです。でもそんな中仕事をしても「やりがい」は存在します。



では、そもそも「やりがい」ってなんでしょうか?

辞書的な意味は「事に当たる際の充足感や手応え、張り合い」だそうですね。




仕事の具体例でいうと、自分も面接でよく聞かれるのですが、だいたい大変なプロジェクトや責任のある仕事、など大きなスケールの話になるので、その回答した「やりがい」は自分の心の奥底で感じているものを表現できているかと言われると微妙だと思います。

また、面接で「やりがい」を聞かれて学生に回答する時によく達成感の話をします。そして例え話として「大変なプロジェクトをやり切った時の感覚は大学のテスト期間が終わって長期休暇が始まる時に似ている」という話をします。大学生にとって日常で最も大変なのが期末のテストという人が多いでしょうから、伝わりやすいと思いこの話をしています。

全くテスト勉強せず単位をたくさん落とす人にとってはテスト期間が終わっても何も感じないでしょうが、頑張った人にとっては大きな達成感や高揚感があると思います。

ただ、この話も本当に感じている感覚でいうと違っていて、テスト勉強は狭義の意味では「自分のため」だからです。

仕事では「誰かのため」になった時に価値が生まれ、やりがいを感じるんですね。




一旦話を戻します。冒頭で「やりたいこと」と「やりがい」が同時に存在しにくいということを書きました。それはなぜかというと「誰かのためになる」というのが自分の「やりたいこと」であるパターンがかなり稀だからです。

例えば、自分のやりたいことが「サッカー」だった場合、チームを勝たせるために貢献できる技術や精神力がなければいけません。また観客を魅了できる何かを持っていなければいけません。自分のプレーに自分が満足していたとしても、それだけでは仕事になることはないわけです。

俳優や芸人、youtuberなどの仕事も誰かが見たい・応援したいと思うから価値が生まれ、経済が生まれ、仕事になるわけです。




会社の仕事も同じです。

会社は実は、「私のやりたいこと」よりも「社会(会社)のためになること(私が最も貢献できること)」を求めていることも多く、その2つが一致するとは限らないんですね。

そして「社会(会社)のためになること(私が最も貢献できること)」を実践した時、もしそれが自分のやりたいことでなかったとしても「やりがい」を感じると思います。

誰かのためになるというのは、実際かなり大変なことですが、そのぶん達成できれば嬉しさや充実感、満足感、達成感などプラスな気持ちを得られるわけですね。

ここまで色々書いてきましたが、キャリアを考える上では「やりたいこと」より「やりがい」を優先的に考えることも一つの方法ではないかと思っています。「やりがい」を感じることはまさに自分が誰かに貢献していることだからです。

じゃあ、「やりがい」を感じる、誰かに貢献できることはどうやって探せばいいのか、ということですがこれは実は意外と難しいことではありません。

自分の強みに注目してみてください。強みとは得意だなと思うことやストレスを感じないことです。それを活かせれば、小さなスケールからやりがいを感じることができると思います。ある人にとっては大変でも、自分にとってはそんな大変じゃない仕事はたくさんあるからです。



例えば、この仕事得意だな、ストレスを感じないなと思った時に「それやっときますよ」と引き取って、その後の仕事がスムーズに進んだという結果があれば十分にやりがいを感じると思います。(逆に言えば、押しつけられた仕事を永遠にやっている、などの状況はやりがいを感じにくいかもしれません。)



企画会議の時にアイデアが出しやすい雰囲気を作ることができるとか、誤字脱字のチェックが早くて正確とか、そんな小さなところにも強みのヒントが隠れていると思います。



そのようなヒントを頼りに、「自分が今一番貢献できることは何か」という問いを続けていれば、自然とやりがいを感じられるものが見つかっていくのではないでしょうか。

今回は仕事に関する「やりがい」「やりたいこと」について考えてみました。少しでも参考になれば幸いです。




それでは。


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